2007(H19)年 年報
(4) 感染性胃腸炎 >データ表示
 感染性胃腸炎は複数の病原体による疾患のため、流行は各病原体の流行により左右される。例年12月から1月にかけてノロウイルスの流行がみられる。本年は11月から12月に流行がみられた他、8月から9月にも報告数が増加し、患者からはノロウイルスが検出された。近年、ノロウイルスは食品由来により感染する事例より、ヒト−ヒト間による感染症としての流行が主流となり、冬期のみでなく年間を通じて流行する可能性が高くなっている。
 A群ロタウイルスは春期によく見られるが、本年は2月から5月に多く検出され、この時期の報告数の増加はA群ロタウイルスによるものと思われる。
 地区別では、年間の定点当たり報告数で最も多かったのは東部の703.0人、次いで中部(419.6人)、隠岐(387.0人)となっている(表7)。また、年齢別では1歳が19.6%で最も多かったが、他の年齢からも幅広く報告されている。

感染性胃腸炎報告グラフ
過去5年間比較
過去10年間推移
過去10年間推移
過去報告推移
島根県報告推移
地域別報告推移
年齢別報告推移
全国地域別報告推移

シーズン別の報告数合計:感染性胃腸炎
平均報告数2002/03年2003/04年2004/05年2005/06年2006/07年(2007/08年)
7,7225,2787,2377,6428,15610,2953,453