2006(H18)年 年報
(4) 感染性胃腸炎
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感染性胃腸炎は複数の病原体による疾患のため、流行は各病原体の流行により左右される。例年12月から1月にかけてノロウイルスの流行がみられるが、本年は流行の始まりが早く、11月に全国的に大流行となり、島根県でも報告数の増加と共にノロウイルスを原因とした食中毒事件が多くみられた。
A群ロタウイルスは3月から4月によく見られるが、本年は1月から2月に多く検出され、この時期の報告はA群ロタウイルスによるものと思われる。1月から2月に多く検出されるノロウイルスは比較的少なかった。この他、夏期は細菌性の胃腸炎が多発する季節であるが、本年は多発しなかった。
地区別では、年間の定点当たり報告数で最も多かったのは東部の666.4人、次いで中部(427.3人)、隠岐(407.0人)となっている(表7)。また、年齢別では1歳が19.2%で最も多かったが、他の年齢からも幅広く報告されている。
感染性胃腸炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:感染性胃腸炎
平均報告数
2001/02年
2002/03年
2003/04年
2004/05年
2005/06年
(2006/07年)
6,655
4,964
5,278
7,237
7,642
8,156
3,916