2005(H17)年 年報
(6) 手足口病 >データ表示
 手足口病は、夏期に流行する疾患であるが、流行するウイルス型により流行時期に変動がみられる。昨年(2004年)は10月に入ってから流行が始まり、11月から12月にかけてピークとなった。その後2005年2月まで流行し、冬期に流行がみられた。夏期にも流行があり、7月に最も多く報告された後、報告数が徐々に減少したが、9月に再び増加し11月まで報告が続いた。手足口病の主因となるウイルスは、コクサッキーA16型、エンテロ71型、コクサッキーA10型等であるが、この間分離されたウイルスはコクサッキーA16型が主体であった。
 夏期の流行を地区別にみると、5月に東部で流行が始まり、約1か月遅れて西部で流行が始まった。東部のピークは6月下旬から7月初旬にみられ、西部のピークは7月下旬から8月初旬となった。西部ではその後報告数が減少したが、東部では9月に再び増加した。9月の流行は東部の他に中部、隠岐でもみられ、西部を除く地区で11月まで流行した。
 年齢別では、1歳児が35.6%、2歳児が23.6%、3歳児が14.0%であり、コクサッキーA16型は、2002年、2004年に流行していることから、感受性の高い1歳児の罹患率が高くなっている。

手足口病報告グラフ
過去5年間比較
過去10年間推移
島根県報告推移
地域別報告推移
年齢別報告推移
全国地域別報告推移

シーズン別の報告数合計:手足口病
平均報告数2000年2001年2002年2003年2004年2005年
6781,2674741,0691,6516781,035


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