2004(H16)年 年報
(11) ヘルパンギーナ >年間データ
 2004年のヘルパンギーナの報告件数は、884件で、過去10年間の患者数と比較した流行指数が1.28とやや大きな流行となった。週別に報告数をみると、第22週(5月下旬)に定点当りの報告患者数が1.0人を超え、その後急激に患者数が増加し、第28週(7月上旬)から第29週にピークに達した。その後急速に患者数が減少し、第34週(8月上旬)には定点当たり1.0人以下まで減少し、典型的な夏期のヘルパンギーナの流行パターンとなった。しかし、例年ほとんど報告の無い12月に再び患者報告があり、小規模な流行となった。夏期に流行したウイルスはコクサッキーA2型およびコクサッキーA4型であったが、12月にはコクサッキーA6型によるものであった。
 地域別に見ると、松江圏域が定点当り57.3人と最も多く、次いで大田圏域(45.0人)、出雲圏域(39.6人)となっているのに対し、西部の浜田圏域および益田圏域では定点当りの20人前後であり、本年の流行は東部から中部にかけての地域で主に流行した。年齢別では1歳が33.4%で最も多く、2歳23.1、3歳12.6%であった。

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年間発生推移
過去10年間推移

シーズン別の報告数合計:ヘルパンギーナ
平均報告数1999年2000年2001年2002年2003年2004年
7638964609833721,105884