2004(H16)年 年報
(6) 手足口病 >年間データ
 手足口病の流行規模と周期は、その原因となるコクサッキーA16型、エンテロ71型およびコクサッキーA10型ウイルスによる流行によって異なるが、それぞれのウイルスによる発生は3〜4年の周期がみられ、手足口病全体としては1〜2年周期としてとらえられる。大きな流行となった2003年の手足口病の流行はエンテロ71型ウイルスによるものであったが、2004年はウイルスが入れ替わり、コクサッキーA16型ウイルスによるものであった。報告件数は678件であった。
 手足口病は、通常7月〜8月を中心とした夏期に流行がみられるが、本年は夏期には流行が見られず、10月になってから患者数が増加し始めた。流行は11月中旬にピークに達したが、その後も患者数が多い状態で推移し、12月末においても患者報告が続いている。
 地区別にみると、9月下旬に大田圏域から流行が始まり、10月には出雲・浜田圏域をはじめとした中部・西部で流行が広がった。その後松江圏域でも流行が拡大し、全県的な流行となった。
 年齢別では、1歳児が36.6%、2歳児が25.7%、3歳児が11.2%であり、コクサッキーA16型は、2002年に流行していることから、感受性の高い2歳児未満の罹患率が特に高くなっている。

手足口病から分離されたウイルス株数の推移
ウイルス型1995年1996年1997年1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年
エンテロ71型25-2713543-45-
コクサッキーA16型176--120-11265-16
コクサッキーA10型-423--162-6-
その他102714558457

手足口病報告グラフ >グラフデータ表示
年間発生推移
過去10年間推移

シーズン別の報告数合計:手足口病
平均報告数1999/2000年2000/2001年2001/2002年2002/2003年2003/2004年2004/2005年
9267578031,2571,636177546