(2) 咽頭結膜熱 >
年間データ
2004年の咽頭結膜熱には大きな流行がみられ、報告数は581人であった。流行指数は4.54であり、過去10年間の報告数が150人以下であったのに対し、本年は大きな流行であった(表4)。定点当たりの年間患者数の平均は、全国では0.38人(昨年は0.26人)、島根県は0.48人(昨年は0.11人)であり、全国的にも大きな流行であったが、島根県では特に大きかった。
月別の報告では、4月から6月にかけて患者数が特に多く、6月が最も報告数が多かった。全国では7月が最も患者数が多く、島根県の流行ピークは約1か月早くみられた。その後しだいに報告数が減少し、9月から11月には平年並みにまで減少したが、12月に入り再び患者数が増加し、小流行となっている。6月をピークとした流行では全県的に患者数が多かったが、出雲圏域からの報告が特に多かった。12月の流行は松江圏域が中心であった。
年齢別の報告では、1歳から2歳が中心であり、全体の約半数の48.2%を占め、また、5歳以下が全体の88.8%であり、平年と同様の傾向であった。
地区別の定点当たりの報告では、東部の33.6人が最も多く、次いで中部が33.6人、西部12.5人、隠岐4.0人であり、東・中部の報告が多かった。
咽頭結膜熱報告グラフ >
グラフデータ表示
シーズン別の報告数合計:咽頭結膜熱
| 平均報告数 | 1999年 | 2000年 | 2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 |
| 114 | 72 | 91 | 142 | 139 | 128 | 581 |