(6) 手足口病 >
年間データ
手足口病の流行規模と周期は、その原因となるコクサッキーA16型、エンテロ71型およびコクサッキーA10型ウイルスによる流行
によって異なるが、それぞれのウイルスによる発生は4〜5年の周期がみられ、手足口病全体としては1〜2年周期としてとらえ
られる。2003年の手足口病の報告件数は1,651件であった。本年は前年に引き続き、1〜2年間隔でみられる流行年にあたり患者数
が多く、前年より約1.5倍の報告があった。流行ウイルスは、前年に流行したコクサッキーA16型ウイルスと入れ替わり、エンテロ
71型ウイルスによるものであった。
手足口病は、流行年では通常7月〜8月を中心とした夏期に流行がみられるが、本年も典型的な発生パターンであった。なお、
8月下旬から9月の上旬にかけても小さなピークが認められるが、このピークもエンテロ71型ウイルスによるもので、流行地域を
ずらしての発生と思われる。
地区別にみると、隠岐圏域を除く各圏域とも7月上旬から中旬にかけてが流行のピークであった。隠岐圏域では、これよりやや
遅く7月下旬にピークが認められる。8月には一度減少した患者数も、出雲圏域と浜田圏域で8月下旬から9月の上旬にかけて
再び患者数が増加する2峰性となった。
年齢別では、1歳児が28.6%、2歳児が22.8%、3歳児が13.5%であり、0歳から4歳までの患者数が全体の82.9%を占め、
ウイルスの4〜5年の流行周期を裏付けている。
手足口病報告グラフ >
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シーズン別の報告数合計:手足口病
平均報告数 | 1998年 | 1999年 | 2000年 | 2001年 | 2002年 | 2003年 |
921 | 1,655 | 138 | 1,267 | 474 | 1,069 | 1,651 |