2003(H15)年 年報
(5) 水痘 >年間データ
 水痘は、これまでの発生動向調査の結果からみて、季節性があるものの年間の報告患者総数の変化の少ない疾患である。 2003年の水痘の報告件数は1,604件、流行指数は0.87であった(表4)。報告患者数としては21疾患中4位に位置しており、 小児の主要な感染症である。
 年間の流行状況では、前年末から1月にかけて大きな流行の後、2月には減少したが、5月に再び増加し、ピークを形成した。 その後、9月に最低となり、12月にかけて再び増加する2峰性の流行となった。例年、患者数が最大となる冬期と、やや小さい 発生となる初夏の2峰性の流行がみられ、本年は典型的な流行パターンであった。
 地区別の定点あたりの年間患者数は、中部が75.6人と最も多く、西部(72.6人)、東部(69.9人)となっている(表6)。
 年齢別では、1歳児が24.4%と最も多く、0歳〜4歳までが全体の報告数の85.4%を占め、例年と同様の傾向であった。

水痘報告グラフ >グラフデータ表示
年間発生推移
過去10年間推移

シーズン別の報告数合計:水痘
平均報告数1998/1999年1999/2000年2000/2001年2001/2002年2002/2003年2003/2004年
1,6571,6801,5481,7541,6721,630465