(3) A群溶連菌咽頭炎 >
年間データ
2003年のA群溶血性連鎖球菌咽頭炎の報告件数は509件であった。これまで本疾患は、4〜5年周期の流行期と流行閑期が繰り
返されており、1997年から2000年までは流行期であった。その後2001年からは流行閑期に入ると思われたが2002年には患者数が
増加し、2003年は大きな流行がみられず再び報告数が減少した。
本疾患は冬期と夏期に多発する傾向がみられるが、2003年の月別患者発生状況(表7)の定点あたり患者数は1〜10月までは2人
以下で推移しているが、冬期の11月〜12月に増加傾向が認められる。
圏域別にみた患者発生状況(
表6)では、雲南圏域が最も多く(定点あたり年間44.0人)、次いで隠岐圏域(36.0人)、松江圏域
(24.4人)となっている。また、流行時期は圏域によって異なり、松江圏域は、4〜5月および10〜12月に多くみられ、雲南
圏域では、1〜9月までは散発的であるが10月以降に患者数が増加している。また、浜田・益田圏域では1〜3月に多く報告
されたが、その後は散発的な報告にとどまっている。
年齢別では、幅広い年齢層に患者発生がみられるが、4歳児から6歳児までの報告が多く全体の46.4%を占めた。(
表12)
A群溶連菌咽頭炎報告グラフ >
グラフデータ表示
シーズン別の報告数合計:A群溶連菌咽頭炎
平均報告数 | 1998/1999年 | 1999/2000年 | 2000/2001年 | 2001/2002年 | 2002/2003年 | 2003/2004年 |
607 | 779 | 779 | 411 | 666 | 402 | 188 |