2002(H14)年 年報
(6) 手足口病 >年間データ
 2002年(平成14年)の手足口病の報告件数は1069件であった。本年は、1〜2年間隔でみられる流行期にあたり、 患者数が多かった。流行ウイルスは、前年の秋から散発していたコクサッキーA16型ウイルスが引き続き流行し、 一昨年に流行したエンテロ71型ウイルスとは異なっていた。
 手足口病は、流行年では通常7月〜8月を中心とした夏期に流行がみられるが、本年は大規模な流行ではないものの 長期間にわたり患者発生が続き、前年の秋からの患者発生に続いて冬期間にも患者発生がみられ、5月下旬から6月 上旬にピークを迎えた。その後しだいに減少したが、全国の流行のピークが見られた7月中旬に再び小規模なピークが 見られた。
 地区別にみると、益田圏域は年間を通じ散発的な発生にとどまったが、他の地区では流行がみられ、ピークがほぼ 同じ時期の5月下旬から6月上旬に確認された。
 年齢別では、1歳児が27.1%、2歳児が22.9%、3歳児が19.7%であり、0歳から4歳までの患者数が全体の86.6% を占めた。

手足口病報告グラフ >グラフデータ表示
年間発生推移
過去10年間推移

シーズン別の報告数合計:手足口病
平均報告数1997年1998年1999年2000年2001年2002年
870 816 1,655 138 1,267 474 1,069