(3) A群溶連菌咽頭炎 >
年間データ
2002年(平成14年)のA群溶血性連鎖球菌咽頭炎の報告件数は601件であった。これまで本疾患は、4〜5年周期の流行期と
流行閑期が繰り返されており、1997年(平成9年)から2000年(平成12年)までは流行期であった。その後の減少に引き続いて
2002年も流行閑期にあると思われたが、患者数は再び増加した。
冬季と夏期に多発する傾向がみられるが、月別患者発生状況(表7)を定点あたりでみると、冬季の1月から3月かけて定点
あたり3.0人以上と増加した後、5月には中部地区を中心として再び増加(2.7人)が認められた後に減少に向かい、9月には最小
となった。以後冬季に向かい再び患者数が増加してる。
圏域別にみた患者発生状況(表6)では、雲南圏域が最も多く(定点あたり年間86.5人)、次いで益田圏域(45.0人)、浜田圏域
(34.7人)となっている。また、流行時期は圏域によって異なり、益田圏域、浜田圏域では冬期間の1〜3月に集中していたが、
雲南圏域では、1月から7月の長期間にわたっていた。
年齢別では、幅広い年齢層に患者発生がみられ、その中で5歳児が102件(17.0%)と最も多く、4歳児から6歳児までの患者数
が全体の42.6%を占めた。(表12)
A群溶連菌咽頭炎報告グラフ >
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シーズン別の報告数合計:A群溶連菌咽頭炎
平均報告数 | 1997/1998年 | 1998/1999年 | 1999/2000年 | 2000/2001年 | 2001/2002年 | 2002/2003年 |
667 |
696 |
781 |
779 |
411 |
666 |
81 |