2001(H13)年 年報
(11) ヘルパンギーナ >年間データ
 平成13年のヘルパンギーナの報告件数は、983件で、流行規模の小さかった前年(460件)にくらべ約2倍の 報告数であった。年間の報告数は平成4年・平成3年に次ぐ件数であったが、7月の報告数は月別の件数と しては過去11年間で最大の540件が報告された。
 週別に定点当たりの報告数をみると、第16週(4月下旬)から散発的な報告があった後、次第に増加し、 第25週(6月中旬)に定点当たりの報告数が1を上回る1.61件となった以降は、急激に患者数が増加し、ピーク 時の第28週(7月上旬)には、6.61件(152件)の報告があった。その後急速に患者数が減少し、第35週(8月下 旬)には、0.96件となり、定点当たりの報告数が1を下回った。以降は漸減し散発的な発生がみられた。
 地区別のピークは2〜3週のずれがあるものの7月に集中しており、各地区とも同様の流行パターンであ った。年齢別では1歳が300件(30.5%)で最も多く、12か月以下が188件(19.1%)、2歳186件(18.9%)、3 歳104件(10.6%)であり、3歳以下の報告が79.1%を占めている。
 本年の流行ウイルスは、6月から7月にコクサッキーA4,8型ウイルスを中心にコクサッキーA2,4,6,8,10 が分離された。9月に入りこれらのウイルスは減少し、入れ替わってコクサッキーB3,B4型ウイルスが分離 されるようになったが、大きな流行とはならず終息した。


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年間発生推移
過去10年間推移

シーズン別の報告数合計:ヘルパンギーナ
平均報告数1996年1997年1998年1999年2000年2001年
583549698310896460983