(1) インフルエンザ >
年間データ
平成13年のインフルエンザの報告数は2,323件であり、過去11年間でもっとも報告数が少なかった。
過去10年間との発生数との比較である流行指数は0.43であり、平年の半分以下の流行であった。
また、集団発生の学級閉鎖措置報告患者数をみても、患者数は平年にくらべ少なかった。
週別の定点あたりの報告者数は、第3週に1.0人を越え流行シーズンに入ったが、その後急激な患者数
の増加はみられず、第10週まで徐々に増加していった。定点あたりの患者数が10.0人を越えたのは、第11
週(3月中旬)の11.4人のみであった。その後減少し第20週に1.0人を下回り、第22週(5月下旬)を最後に
終息した。全国的にみても、定点あたりの患者数が10.0人を越えた週は第11週(10.6人)のみで、島根県と
同様に小規模な流行にとどまった。
医療圏域別の年間の定点あたり患者数が多かったのは、浜田圏域(123.2人)と大田圏域(105.7人)で、他
の圏域は30〜60人程度にとどまった(表3)。東・中・西部地区に区分した報告患者総数をみても、県西
部の報告数が県合計の約半数を占めており、2000/2001シーズンの流行は、大田から浜田にかけての県西部
で多く流行した。
年齢別では、全年齢から患者の報告があったが、1歳から3歳がもっともが多かった。
流行したウイルス型は、近年の流行の主役であったA香港型は比較的少なく、流行の主体はAソ連型で
あった。また、B型も検出数は少ないものの、シーズンを通して検出された。(ウイルス検査情報参照)
インフルエンザ報告グラフ >
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シーズン別の報告数合計:インフルエンザ
5年平均報告数 | 1996/1997年 | 1997/1998年 | 1998/1999年 | 1999/2000年 | 2000/2001年 | 2001/2002年 |
5,644 | 6,534 | 5,661 | 6,974 | 6,726 | 2,324 | 15 |
学級閉鎖措置報告
| 1996/1997年 | 1997/1998年 | 1998/1999年 | 1999/2000年 | 2000/2001年 | 2001/2002年 |
報告患者数 | 6,871 | 11,932 | 18,121 | 6,282 | 2,142 | - |