2000(H12)年 年報
(1) インフルエンザ >年間データ
 平成12年のインフルエンザの報告件数は6,628件であり、総報告件数19,092件の34.7%に相当した。昨年同様1位であったが、 昨年の報告数7,073件より445件(6.3%)の減少であった(表1)。
 この報告数を過去10年間の流行と比較すると89/90、94/95、98/99(元年/2年、6年/7年)シーズンと同様、最大規模の 流行であった。
 週別の定点あたりの患者報告数は第4週から増加し、第4週は33.39人であった。定点あたり10.0人を越えたのは第3週から 第8週の6週間で、第9週以後漸減し、第14週以降は0.59人以下となった。また、年末の第52週まで次シーズン(2000/2001) の流行開始はみられなかった。
 全国的にみると、島根県の発生状況と同様に第2週から第7週まで定点あたり10.0人を超え、最高値は第5週の36.15人であった。
 保健所別の年間の患者報告数を定点あたりでみると、松江管内の203.2人が最高で、次いで浜田の200.4人、県央191.2人の順であった。
 一定点あたりの報告数の最高値は、第4週の県央保健所管内の50.3人であった。出雲管内だけは第5週がピークであったが、 他の地区のピークは第4週にあった。
 年齢別患者発生数では1歳から6歳が450件から536件(6.8〜8.1%)と比較的多いものの、なだらかな幅広い年齢曲線が みられた。
 県内のインフルエンザ様疾患の検体から、Aソ連型(AH1)ウイルスが1月〜4月上旬までに130株、A香港型(AH3)1月〜3月中旬 までに157株計287株検出されている(ウイルス検査情報参照)。

インフルエンザ報告グラフ >グラフデータ表示
年間発生推移
過去5年間推移

シーズン別の報告数合計:インフルエンザ
平均報告数1995/1996年1996/1997年1997/1998年1998/1999年1999/2000年2000/2001年
6,1524,8676,5345,6616,9736,72616