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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2014年10月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が7件(雲南圏域1件、浜田圏域2件、益田圏域3件、隠岐圏域1件)、腸管出血性大腸菌(O157) 感染症が1件[1](松江圏域)、破傷風が1件(大田圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 8月1,051件 9月1,007件 10月1,048件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○RSウイルス感染症 :(6.0)。8月から比べ患者報告数が倍増した。大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域から患者発生報告 があり、特に出雲圏域(14)で多い状態となっています。本県の2014年10月の件数は171件で、2012年の199 件及び2013年の193件に比べやや少なく、全国的にも2012年及び2013年と比べ本年はやや少ない状況と なっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(10.5)。松江圏域(23)で特に患者報告数が多い状態となっており、出雲圏域(8)、隠岐(8)及び浜 田(6)でも患者報告数が多い状態となっています。本県は全国的と比べて患者報告数が多い状態となっ ています。
○感染性胃腸炎 :(16.6)。大田圏域(25)、松江圏域(23)、出雲圏域(21)及び雲南圏域(18)で患者報告数が多くなって いますが、流行期の患者数と比べるとやや少ない状況となっています。
○水痘 :(2.5)。松江圏域(6)で患者報告数がやや多くなっています。本年10月から幼児の定期予防接種が開 始されています。
○流行性耳下腺炎 :(3.3)。隠岐圏域(26)では10月中旬(第42週)から警報レベル(6)を超える流行となっています。益田 圏域(12)及び大田圏域(4)でも患者報告数が多くなっており、中部地域を除く各地域から患者発生報告 があります。全国的には患者数が少ない状況ですが、本県は更に患者数が増加する可能性があり注意 が必要です。
発生推移グラフ グラフ凡例
RSウイルス感染症報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が1件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が9件の患者報告が あります。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :20代の1件と60歳以上の1件の計2件の患者発生報告があります。
○マイコプラズマ肺炎 :本年の累計患者報告数は89件となっています。昨年の同時期では103件であり、本年は昨年よりやや 少ない状況です。
2.病原体検出情報(8月〜10月までの検出結果)
 第36、37週に出雲圏域でインフルエンザウイルスA香港型(AH3)が検出されています。肺・気管支炎からRSウイルス、ライノウ イルス、ヒトメタニューモウイルスが検出されています。感染性胃腸炎からノロウイルスG2、サポウイルス、A群ロタウイルス、 腸管アデノウイルスなど多種類のウイルスが検出されています。ヘルパンギーナは散発的な発生が続いており、コクサッキーウ イルスA10型が検出されています。
2014年8月から 2014年10月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザパラインフルエンザ RSライノヒトメタニューモヒトボカ腸管アデノ A群ロタノロサポ合計
125256 10146111 AH32G2
インフルエンザ             5          5
感染性胃腸炎  11  1    12      12 3315
手足口病     11                 2
ヘルパンギーナ    1 5                 6
咽頭炎      12      1 1       5
肺・気管支炎               322      7
熱性疾患11  1   2         1     6
発疹症      1                 1
無菌性髄膜炎       4  1             5
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