1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
腸管出血性大腸菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)、アメーバ赤痢が1件
(松江圏域)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件
(大田圏域)、結核が19件(松江圏域10件、雲南圏域2件、出雲圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域1件、大田圏域
1件、隠岐圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
定点からの報告患者数の月間合計は5月 1,587件 6月 1,518件(4週換算) 7月 1,314件でした。
○感染性胃腸炎 :(22.7)。 非流行期となりました。松江圏域(43)及び大田圏域(29)で報告が若干多いです。
○手足口病 :(11.3)。 過去5年で最大の流行規模となりました。松江圏域(19)及び出雲圏域(15)で多 く、第26週から第28週がピークとなりました。全国的にも2004年の大流行に匹敵する規模の 流行となりました。
○ヘルパンギーナ :(6.3)。 県内で増加してきており、松江圏域(12)で急増しました。出雲圏域(7)も若干多 いです。7月として本県では、過去5年で最少規模ですが、全国的には過去10年で最大規 模になっています。
○流行性耳下腺炎 :(5.7)。 全県的に漸増し、特に松江圏域(13)で流行が拡大しました。全国的に過去10年 の上位の流行規模になってきました。
○水痘 :(4.1)。 非流行期となりました。出雲圏域(7)及び松江圏域(5)でやや多いです。
○感染性胃腸炎 :(22.7)。 非流行期となりました。松江圏域(43)及び大田圏域(29)で報告が若干多いです。
○手足口病 :(11.3)。 過去5年で最大の流行規模となりました。松江圏域(19)及び出雲圏域(15)で多 く、第26週から第28週がピークとなりました。全国的にも2004年の大流行に匹敵する規模の 流行となりました。
○ヘルパンギーナ :(6.3)。 県内で増加してきており、松江圏域(12)で急増しました。出雲圏域(7)も若干多 いです。7月として本県では、過去5年で最少規模ですが、全国的には過去10年で最大規 模になっています。
○流行性耳下腺炎 :(5.7)。 全県的に漸増し、特に松江圏域(13)で流行が拡大しました。全国的に過去10年 の上位の流行規模になってきました。
○水痘 :(4.1)。 非流行期となりました。出雲圏域(7)及び松江圏域(5)でやや多いです。
3)眼科定点報告
急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模に
流行する兆しはありません。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が8件
で、ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。また、患者の年齢層は20代から30代が大多数を占め
ています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎
:出雲圏域で小児2件と成人1件の報告がありました。本年の累計は15件となりました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :49件。中部で増加しました。70歳以上が78%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :5件。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :49件。中部で増加しました。70歳以上が78%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :5件。
2.病原体検出情報(7月までの検出結果)
感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス等の多種類のウイルスが、手足口病からは主にエンテロウイルス71型が、
咽頭炎からライノウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | ポリオ | エンテロ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロウイルス | サポ | ライノ | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 2 | 5 | 6 | 5 | 2 | 4 | 1 | 71 | G1 | G2 | |||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 2 | 2 | 12 | 1 | 1 | 1 | 21 | ||||||
手足口病 | 1 | 12 | 13 | ||||||||||||
ヘルパンギーナ | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||
咽頭炎 | 4 | 4 |