腸管出血性大腸菌感染症が1件(浜田圏域)、結核が8件(松江圏域2件、出雲圏域1件、 益田圏域1件、大田圏域2件、隠岐圏域2件)、新型インフルエンザが215件(松江圏域30 件、雲南圏域29件、出雲圏域75件、浜田圏域36件、益田圏域41件、大田圏域3件、隠岐圏域1件)報告されています。 (新型インフルエンザは、7月10日から8月28日まで集団発生を届出対象としていましたが、8月29日以降届出が不要となりました。)

報告患者数の月間合計は、6月1,112件、７月1,178（※４週換算）件、8月1,247件
○インフルエンザ ：(5.8)。新型インフルエンザが、大田を除く圏域で漸増し、一定点の週当たり件数は、第32 週(0.4)、第33週(1.8)、第34週(1.7)、第35週(2.0)でした。東部・中部(7.3)は、浜田・益 田圏域(4.5)より多かったです。 定点からの報告222件の年齢別件数は、乳児4件、1〜4歳41件、5〜9歳40件、10歳代64件、20 歳代38件、30〜59歳25件、60〜79歳4件、80歳以上6件で、全国の状況と同様に、10歳未満 の比率が増加してきています。
○感染性胃腸炎 :(19.1)。非流行期です。松江圏域(40)、大田圏域(26)でやや多いです。
○へルパンギーナ ：(9.0)。第31週をピーク(6)に急速に減少してきています。
○手足口病 ：(6.6)。東部(14)で第34週から流行してきています。

急性出血性結膜炎が0件、流行性角結膜炎が1件の報告がありました。両疾患は今後も大きな流行はしないと予測 されます。

性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが0件、淋菌感染症が6件 でした。年間を通して患者報告数に大きな増減はありませんが、患者の年齢層は20歳代から30歳代が大多数を占 めています。

○細菌性髄膜炎 ：出雲圏域で5歳未満児1件と60歳以上1件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 ：出雲圏域で成人2件の報告がありました。本年は、出雲圏域で15歳未満5件、15歳以上4件 になりました。
○マイコプラズマ肺炎 ：雲南圏域で、小児4件の報告がありました。雲南圏域の本年の累計は41件になりました。
○ﾒﾁｼﾘﾝ耐性黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌感染症 ：42件。1月より40件台の報告が続いています。70歳以上が79％を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 ：2件。昨年夏から、報告が0〜5件と、少ない状況が続いています。

インフルエンザからは新型インフルエンザウイルス、ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルスA10、熱性疾 患からはコクサッキーウイルスB4が主に分離されています。