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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年2月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 梅毒が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 10月が1,231件、11月が2,285件、12月が2,350件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(38.1)。隠岐でも第7週に流行が始まりました。流行規模は小さく、週定点当りで、第6 週7.9人、第9週16.1人とゆっくり拡大しています。松江圏域、益田圏域、出雲圏域で比較 的多くなっています。
○感染性胃腸炎 :(29.8)。全県では横這いでした。松江圏域(42)と出雲圏域(39)でやや多くなっています。 第9週に雲南圏域と出雲圏域で急増しました。また、隠岐圏域の流行は第7週頃おさまりま した。
○水痘 :(13.7)。漸減していますが、前年同期の2.6倍の報告があります。益田圏域(18)で多くなっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(7.9)。出雲圏域では減少しましたが、雲南圏域、松江圏域では流行が続いています。
○流行性耳下腺炎 :(3.9)。隠岐圏域の大流行はおさまったきました。雲南圏域以外では少なくなっています。
○咽頭結膜熱 :(2.6)。出雲圏域(8)で増加の傾向がみられます。
○RSウイルス感染症 :23件。今月に入り各地で急速に減少しました。今シーズンの重症例の多発は全国的にみられました。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は急性出血性結膜熱の患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は松江、出雲圏域で各々1名の患者 報告がありましたが、この疾患は2005年の夏季の大きな流行以来大きな流行は起こっていません。
4)性感染症報告
 患者報告数は性器クラミジアが7件、性器ヘルペスウイルス感染症と尖圭コンジローマの患者報告はなく、淋 菌感染症が9件で、患者の年齢層は20代から40代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :4件。出雲圏域で3件、雲南圏域で1件。年齢は小児2件、60歳以上2件でした。全国 的には昨年10月頃より特に大きな流行が続いています。
○クラミジア肺炎 :1件。出雲圏域から60歳以上の1件が報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :51件。2006年9月以来の小児の報告がありました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :15件。2006年9月以降、中部からの報告がみられていません。
2.病原体検出情報(2月までの検出結果)
 インフルエンザから主にA香港型ウイルスが分離され、B型、Aソ連型も少数分離されています。感染性胃腸 炎ではA群ロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルス(GII)、サポウイルスが検出されています。
2006年12月 から 2007年2月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーBエコーエンテロインフルエンザ腸管アデノA群ロタNVSV病原性大腸菌カンピロバクター合計
125493071Aソ連A香港BGIGII
感染性胃腸炎 1 1      21612112-45
咽頭結膜熱1 1              2
手足口病      1          1
インフルエンザ       44215       61
島根県感染症情報センター