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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年1月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 A型肝炎が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 11月が2,285件、12月が2,350件、1月が1,725件、 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(4.3)。第4週に定点当り週1人を超え流行が始まりました(西部は第3週、東部と中部は 第5週)。隠岐からは未だ報告がありません。全国的に流行の始まりが遅くなっています。
○感染性胃腸炎 :(28.5)。漸減が続き、前月より半減しました。隠岐圏域(52)でも大きく減少しました が、なお多いようです。松江圏域、大田圏域で多いですが、昨年同期の6割位となっています。
○水痘 :(13.7)。第2週にピークを越えました。隠岐、中部で流行が続いています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(7.6)。昨年第47週より東部、隠岐、中部で流行が続いています。昨年同期の2.5倍の 報告数となっており、鳥取県では特大の流行となっています。
○流行性耳下腺炎 :(5.5)。漸減していますが、隠岐地区では大流行がさらに拡大しています。
○手足口病 :(2.2)。東部と中部で小流行していましたが、松江圏域の他は散発となりました。
○RSウイルス感染症 :129件(4週換算では103件で、昨年同期は14件でした)。益田圏域で急増したほか、松江 圏域、出雲圏域でも非常に多くなっています。報告は入院例がほとんどですので、重症 例が極めて多くなっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は急性出血性結膜熱の患者報告はなく、また、流行性角結膜炎は松江圏域で2名、浜田圏域で3名の少数 患者報告でした。
4)性感染症報告
 1月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが8件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマ が1件、淋菌感染症が7件で、これら感染症の患者数は年間を通してほぼ横這い状態が続いています。また、患 者の年齢層は20代から30代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :3件。雲南、出雲、隠岐の各圏域からいずれも小児例が1件ずつ報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :47件。2006年10月以降は小児例の報告がありません。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :11件。2004年8月の13件を最後に10歳未満での10件以上の報告はありません。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :1件。隠岐より最近7か月間で、9件の報告がありました。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 感染性胃腸炎からは県内全域で昨年10月からノロウイルスG2型が継続して検出されています。また、1月中旬 からはA群ロタウイルスが検出され始めました。インフルエンザはA香港型とB型が分離されていますが、A香 港型の方が多いようです。
2006年11月 から 2007年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーBエコーエンテロインフルエンザA群ロタ腸管アデノNV病原性大腸菌カンピロバクター合計
1255253071A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎 1       211384 47
咽頭結膜熱2 1            3
手足口病      1        1
インフルエンザ       106      16
ヘルパンギーナ   1           1
発疹症      1        1
咽頭炎・扁桃炎                
無菌性髄膜炎    111        3
島根県感染症情報センター