腸管出血性大腸菌感染症が1件(松江圏域)、レジオネラ症が1件(松江圏域)報告 されています。

報告患者数の月間合計は 7月が1,429件、8月が1,001件、9月が894件 でした(4週換算)。
○感染性胃腸炎 ：(16.2)。7月から非流行期です。松江圏域で多く、西部からの報告が少ないです。
○水痘 ：(3.0)。9月は非流行期ですが、松江圏域で37週頃から増加しつつあります。
○流行性耳下腺炎 ：(8)。全国でもトップクラスの流行が続いています。隠岐圏域(38)は引き続き多く報告さ れていますが、大田圏域では減少しました。
○A群溶連菌咽頭炎 ：(2.4)。隠岐圏域からの報告が多いです。非流行期ですが、鳥取県で大流行しています。
○手足口病 ：(1.6)。大田圏域での流行も36週までで、他地域への広がりはありませんでした。
○咽頭結膜熱 ：(2.3)。松江圏域での流行も37週より漸減し、散発的になりました。

　急性出血性結膜熱は患者の報告はありませんでした。流行性角結膜炎は昨年夏季に大きな流行がありました が、今年は大きな流行はないと考えられます。

　9月の性感染症の報告患者数は淋菌感染症が7件、性器クラミジア6件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、 尖圭コンジローマが1件で、これら性感染症のここ数年の報告患者数は殆ど変化がありません。

○マイコプラズマ肺炎 ：今月の報告はありませんでしたが、全国では過去８年間で最大の流行が続いています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 ：52件。中部と西部で多く、今年最多となりました。60歳以上が83％を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 ：4件。今年、最も少ない報告です。今年の月平均は9件（昨年は14件）です。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 ：2件。隠岐から報告がありました。7月から毎月報告があります。

　咽頭結膜熱からは引き続きアデノウイルス3型、無菌性髄膜炎からのエコー30型が分離されています。発疹症 は5,6月にはコクサッキーA9型が主流でしたが、8月以降はエコー16型、18型が多くなっています。感染性胃腸 炎からは例年よりも早くノロウイルスが検出され始めていますので、今後流行の拡大が予想されます。