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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年8月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が3件(松江圏域1件、出雲圏域1件、大田圏域1件)、 レジオネラ症が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 6月が1,661件、7月が1,429件、8月が1,001件 でした(4週換算)。
○感染性胃腸炎 :(15.9)。最も患者数が少なくなるシーズンです。松江圏域で多く、隠岐圏域で初旬に流行がありました。
○水痘 :(2.4)。全県で下旬には散発的になりました。雲南圏域で初旬にやや多い報告でした。
○流行性耳下腺炎 :(8.9)。大流行が続いています。隠岐圏域(35)と大田圏域(23)で特に多く報告されました。
○ヘルパンギーナ :(3.4)。全県でどんどん減少し、下旬には散発的になりました。
○手足口病 :(2.0)。大田圏域(12)で中旬から下旬より流行してきています。
○咽頭結膜熱 :(3.9)。松江圏域で流行が続き、出雲圏域で再燃してきました。全国ではここ10年間で最 大の流行になっています。
発生推移グラフ  グラフ凡例
 咽頭結膜熱報告推移グラフ  ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者の報告はありませんでした。流行性角結膜炎は昨年夏季に10年ぶりに大きな流行があ りましたが、今年は少数の患者の報告しかなく大きな流行はないと考えられます。
4)性感染症報告
 8月の性感染症の報告患者数は淋菌感染症が10件、性器クラミジア8件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、 尖圭コンジローマが1件で、これら性感染症のここ数年の報告患者数は殆ど変化がありません。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :6件。いずれも小児で中部から報告がありました。本年の累計は21件となしました。
○マイコプラズマ肺炎 :隠岐圏域から小児の1件が報告されました。全国ではここ8年間で最大の流行となっています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :46件。中部で急増しました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :6件。本年8か月中6か月が10件未満の報告で、少なくなっています。
2.病原体検出情報(8月までの検出結果)
 咽頭結膜熱からアデノウイルス3型、発疹症からコクサッキーA9、A4型ウイルス、ヘルパンギーナからコクサ ッキーA4型、A5型、A10型、エコー30型ウイルスが分離されています。また、無菌性髄膜炎からエコー9型、18型、30 型、コクサッキーA4型ウイルスが分離されています。
2006年6月 から 2006年8月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーインフルエンザ腸管アデノアストロ病原性大腸菌カンピロバクター合計
13459109161830A香港BEPEC
感染性胃腸炎     1      163213
インフルエンザ 1      1 -3    5
咽頭結膜熱 21 1 1 1       6
手足口病   1            1
ヘルパンギーナ  233 6   1      33
発疹症  2 9  1        12
咽頭炎・扁桃炎   1            1
無菌性髄膜炎  1   1 14      7
熱性疾患1 2  1 1        5
島根県感染症情報センター