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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年5月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 つつが虫病が1件(雲南圏域)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、A型肝炎が1件 (出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 3月が1,998件、4月が1,307件、5月が1,445件、でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(1.7)。B型が18週より益田・浜田圏域で報告され、20週より雲南・松江・出雲圏域で小 流行となりました。再流行は17週より岡山県・広島県などで始まりました。
○感染性胃腸炎 :(23)。1月以降漸減しています。松江圏域(37)で多く、益田圏域では少ない報告数でした。
○水痘 :(9.8)。松江圏域(18)で前月より倍増し多かったほか、出雲圏域など各地区で増加しました。
○伝染性紅斑 :(5.2)。雲南圏域(9)、松江圏域(7)などの他各地区で報告され、流行しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(5.1)。出雲圏域以東(6.4〜6.8)で多発しています。雲南圏域で増加しているほか鳥取県 では島根県の2〜3倍の流行となっています。
○咽頭結膜熱 :(5.1)。松江圏域(8.5)で22週より大流行となり、出雲圏域(7)でも依然多い報告です。
○流行性耳下腺炎 :(7.3)。3月以前より少なくなっていますが、松江圏域(10)、出雲圏域(9)などの他、各地 で例年をかなり上回る報告が続いています。鳥取県では、島根県より大きな流行が続いています。
○ヘルパンギーナ :松江圏域(3)で21週より流行が始まりました。
○手足口病 :大田圏域(3)で21週より流行が始まりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
伝染性紅斑報告推移グラフ 咽頭結膜熱報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は松江、出雲、浜田圏域で少数の患者報告 がありました。この疾患は夏季に家庭、学校及び職場内で流行しますので今後注意が必要です。
4)性感染症報告
 5月の性感染症の患者報告数は性器クラミジア、性器ヘルペスウイルス感染症が各々4件、淋菌感染症が3件、 尖圭コンジローマが1件の報告がありました。これら感染症はこの数か月の間は減少していますが、夏季に増加 する傾向がありますので今後注意が必要です。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :隠岐圏域で21週と22週に計2件の報告があり、大流行しています。全国的には1999年 以降で最大の流行となっています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :39件。本年の月平均は37.4件で、昨年1年の平均46.8件より少なくなっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :13件。本年の月平均は11.4件で、昨年の平均よりやや少なくなっています。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
 インフルエンザの流行はほぼ終息しましたが、少数の患者からB型(ビクトリア系)ウイルスが分離されていま す。また、西部の感染性胃腸炎患者からアストロウイルスが検出されています。
2006年3月 から 2006年5月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーインフルエンザA群ロタノロSVアストロ病原性大腸菌カンピロバクター合計
1259169Aソ連A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎  1      121411  20
インフルエンザ      129       12
咽頭結膜熱11              2
手足口病    1           1
発しん症   2 2          4
熱性疾患    1           1
島根県感染症情報センター