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県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は1月が4,745件、2月が4,845件、3月が1,998件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(11.7)。全県で13週に[0.7]と1未満になりました。12月からの累積件数は6,542件で今 シーズンは中規模の流行でした。本年は例年に比較して流行の終息が早く[1.0]未満となっ たのは10週に隠岐圏域、11週に大田圏域、12週に松江圏域、13週に出雲と浜田圏域であ り、雲南圏域のみ報告が続いています。[]内は週の定点当り。
○感染性胃腸炎 :(33.2)。12週よりかなり減少してきました。傾向は各圏域で同様である。松江圏域(47)、 出雲圏域(42)で多く、益田圏域(6)で少なかった。
○流行性耳下腺炎 :(10)。大田圏域(11)で10週より増加し大田圏域以東で流行しています。松江圏域(16) ではやや減少したものの依然多く報告です。鳥取県に続き山口県でも大きな流行になっ てきました。
○咽頭結膜熱 :(5.9)。出雲圏域(20)で前月より倍増して大流行となっています。浜田圏域(6)、松江 圏域(2)や雲南圏域からも報告されました。
○伝染性紅斑 :(4.1)。前月と同規模の流行が続いています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.5)。比較的多い報告が続いています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は昨年夏に浜田圏域で流行し、現在はほ ぼ終息していますが、依然少数の患者報告が続いています。
4)性感染症報告
 3月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが6件、淋菌感染症が4件で、性器ヘルペスウイルス感染症と 尖圭コンジローマの患者報告はありませんでした。これら感染症は年間を通してほぼ横這い状態が続いていま すが、冬季に多少減少傾向が伺えます。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域から乳児の1件と、60歳以上の1件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域から10歳未満の1件の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :38件。2003年夏より2004年4月頃まで50件台付近で推移していましたが、 以降漸減傾向がみられます。今月も70歳以上の報告が多く、76%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :7件。以前は西部からの報告が多くありましたが、2004年7月以降20件未満 となり、2005年2月以降は10件未満が続いています。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 インフルエンザは主にA香港型ウイルスが分離されているほか、Aソ連型、B型も少数ですが分離されてい ます。感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、C群ロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルス(GU)等 の多種類のウイルスが検出されています。
2006年1月 から 2006年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBインフルエンザ腸管アデノA群ロタC群ロタノロSV病原性大腸菌カンピロバクター合計
1451625Aソ連A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎2   1  1 1321152  46
インフルエンザ 11 116961        107
咽頭結膜熱      1          1
手足口病   1             1
熱性疾患       1         1
島根県感染症情報センター