トップ > 医療・福祉 > 薬事・衛生・感染症 > 感染症対策 > 感染症情報トップ > 月報
動向調査トップカレンダー疾患別感染症 週報グラフ一覧
前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年2月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(松江圏域)、梅毒が1件(出雲圏域)報告 されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は12月が2,308件、1月が4,745件,2月が4,845件、 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(81.1)。全国と同様に本県も第4週[34.0]をピークとし、第8週[10.5]には急速に終息に 向かいました。松江[26]、雲南[26]、出雲[34]、大田[68]の各圏域は第5週がピークでした。
○感染性胃腸炎 :(42.7)。昨年同期の2倍近い報告が続いています。東部と中部では月後半に増えてきまし た。出雲圏域(57)、松江圏域(56)、大田圏域(52)で多くなっています。
○流行性耳下腺炎 :(11.1)。松江圏域(21)で大流行が続いています。出雲圏域(12)でも多発が続き、雲南圏 域(11)でも流行が大きくなりました。鳥取県での大流行は再び大きくなっています。
○水痘 :(6)。県全体では第4週に減少したまま横ばい状態が続いています。大田圏域が流行地と なり、松江圏域(8)、益田圏域(7)では半減しました。
○伝染性紅斑 :(4.7)。松江圏域(7)でピークを越えていましたが下旬に再燃し、大田圏域と浜田圏域で も11以来の報告がありました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.9)。松江圏域(8)、雲南圏域(7)で増加し、益田圏域(6)でやや減少しました。昨年同 期の2.5倍と多くなっています。全国的にも大流行中で、鳥取県は本県の3〜4倍と大規模な 流行になっています。
○咽頭結膜熱 :(3.6)。出雲圏域(14)で12月と同様、16年6月に匹敵する大流行になりました。浜田圏域、 松江圏域でも発生しています。
○RSウイルス感染症 :今期は昨年9月下旬からと、非常に早くに報告が始まりましたが、今月は1件のみでした。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は今年夏に浜田圏域で流行し、現在はほぼ 終息していますが、依然少数の患者報告は続いています。
4)性感染症報告
 2月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが7件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマ が2件、淋菌感染症が5件で、これら感染症はほぼ年間を通して横這い状態が続いています。また、患者の年齢層 は20代から30代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :1件。出雲圏域から10歳未満児の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :51件。西部が29件と57%を占めました。70際以上が75%を占めました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :9件。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :0件。昨年7月以降報告が続いていましたが、今月は報告がありませんでした。
2.病原体検出情報(2月までの検出結果)
 インフルエンザは主にA香港型ウイルスが分離されているほか、Aソ連型も少数ですが分離されています。感 染性胃腸炎からは主にA群ロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルス(GU)が検出されています。また、 大田の集団感染事例からはA群ロタウイルス、出雲の集団感染事例からはC群ロタウイルスが検出されました。
2005年12月 から 2006年2月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザ腸管アデノA群ロタノロSV腸炎ビブリオ病原性大腸菌カンピロバクター合計
1216253Aソ連A香港G2EPEC
感染性胃腸炎1  111 1230312   70
インフルエンザ   11 594       101
咽頭結膜熱1              1
手足口病  1            1
熱性疾患       1       1
島根県感染症情報センター