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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年1月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 レジオネラ症が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は11月が1,190件、12月が2,308件、1月が4,745件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(74.2)。第1週に、松江・大田圏域、第2週に隠岐圏域でも定点当り1.0人を超えました。 第4週には、隠岐圏域[62]、浜田圏域[48]、益田圏域[37]でピークとなりました。他の圏域 も第5週にピークとなりました。[]内は週あたり。
○感染性胃腸炎 :(43.2)。初旬は休暇のためか減少しましたが、再び増加しつつあります。松江圏域(63)、 大田圏域(54)、出雲圏域(43)、隠岐圏域(40)で多く報告がありました。
○流行性耳下腺炎 :(10.4)。松江圏域(23)で大流行となり、出雲圏域(10)でも増加しました。鳥取県での大流 行はピークを越えたようです。
○水痘 :(9.7)。益田圏域(17)と松江圏域(15)で流行が続いていましたが、第4週には急減しました。
○伝染性紅斑 :(8.1)。島根県で特徴的に流行しています。雲南圏域(23)、松江圏域(14)で拡大するとと もに、他の圏域でも増加しました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.7)。益田圏域で流行が続き、松江圏域、出雲圏域でもやや多くなっています。
○咽頭結膜熱 :(2.6)。出雲圏域の(13)の流行は半減しました。全国的に2004年以降、冬期に小さなピー クがみられていますが、島根県では特に多くなっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は浜田圏域で昨年夏に流行しましたが、依 然小規模な流行が続いています。
4)性感染症報告
 1月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが13件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマ が2件、淋菌感染症が7件で、これら感染症は夏季に多少高い傾向を示していますが、ほぼ年間を通して横這い状 態が続いています。また、患者の年齢層は20代から30代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :1件。出雲圏域から幼児例の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :35件。西部で15件以下となったのは2002年12月以来です。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :18件。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :1件。2004年7月以降、毎月報告があります。2000年以降の累計は26件となりまし たが、70歳以上が17件で65%を占めています。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 感染性胃腸炎からは県内全域で昨年10月からノロウイルスG2型が継続して、1月中旬からはA群ロタウイルスが 検出され始めました。インフルエンザは主にA香港型が検出されています。
2005年11月 から 2006年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザ腸管アデノA群ロタノロSV腸炎ビブリオ病原性大腸菌カンピロバクター合計
135216253Aソ連A香港G1G2EPEC
感染性胃腸炎23   111 11131402   66
インフルエンザ     1  240        43
咽頭結膜熱13                4
手足口病  1 1             2
熱性疾患         1        1
発疹症     1            1
島根県感染症情報センター