保環研 |動向調査トップカレンダー疾患別10月_月報グラフ一覧(最新)
島根県感染症情報(月報) 2005年10月(10/3〜10/30)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が6件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は8月が867件、9月が773件、10月が762件 でした(4週換算)。
○感染性胃腸炎 :(13)。8月以降特に少ない状態が続いています。大田圏域(21)、松江圏域(21)、出雲圏域 (15)では前月より増加しています。
○手足口病 :(3.4)。隠岐圏域(9)、雲南圏域(9)では大きく減少し、他の圏域でも減少しました。
○流行性耳下腺炎 :(4.1)。浜田圏域(9)で小流行が続き、松江圏域、大田圏域、出雲圏域でもやや多くなっています。
○伝染性紅斑 :(1.7)。隠岐圏域(5)、松江圏域(3)でやや多く見られる他、各地区で散発しています。
○麻しん :松江圏域で4歳児の1例が報告されました。1月の松江圏域の1歳児に次いで本年2例目の報 告です。
○RSウイルス感染症 :各地区で報告されるようになっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
流行性耳下腺炎報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は今年夏に浜田圏域で数週間にわたり 小規模な流行がありましたが、10月には6件報告されました。
4)性感染症報告
 10月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが6件、性器クラミジアが4件、尖圭コンジローマが3件、淋菌 感染症が10件で、これら感染症は2003年から横這い状態が続いています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域で5歳児の1件が報告されました。本年の累計は13件で、少ない報告です。
○クラミジア肺炎 :雲南圏域で高齢者の報告が1件ありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :56件。西部で昨年11月以来の40件以上となりました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :8件。昨年7月以降少ない状態が続いています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :2件。西部で2件報告があり、本年の累計は9件となりました。一昨年までは年数 件であったのが昨年は6件となっており、増加しています。
2.病原体検出情報(10月までの検出結果)
 ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA6型、手足口病からコクサッキーウイルスA16型、無菌性髄膜炎か らエコーウイルス6型が主に分離されています。また、今月に入りノロウイルス(G2)による小規模な感染症が起 こっています。
2005年8月 から 2005年10月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコ腸管アデノノロ腸炎ビブリオ病原性大腸菌カンピロバクター合計
23256163456G2EPEC
感染性胃腸炎1     11 11311-313
咽頭結膜熱 6     1  1     8
手足口病     7          7
ヘルパンギーナ  113  1        6
熱性疾患       2 3      5
無菌性髄膜炎        28      10
咽頭炎・扁頭炎         2      2