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島根県感染症情報(月報) 2005年9月(9/5〜10/2)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が18件(浜田圏域1件、益田圏域16件、大田圏域1件)、 日本紅斑熱が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は7月が1,100件、8月が867件、9月が773件、でした(4週換算)。
○感染性胃腸炎 :(11.2)。1月以降漸減が続き非流行期にあります。松江圏域(18)、大田圏域(17)、出雲圏 域(11)でやや多い報告でしたが、松江圏域では前月より増加しています。
○手足口病 :(6.3)。隠岐圏域(26)で上旬に大流行しました。雲南圏域、松江圏域では流行が続いています。
○ヘルパンギーナ :(2.6)。各地でかなり減少しましたが、出雲圏域でやや多くみられました。
○流行性耳下腺炎 :(3.3)。浜田圏域(9)で小流行しています。出雲圏域でもやや多い報告でした。
○咽頭結膜熱 :(1.1)。大田圏域、浜田圏域での流行はなくなりましたが、出雲圏域でやや多い報告でした。
○百日咳 :出雲圏域で2件、益田圏域で1件(いずれも乳児例)が報告されています。
○RSウイルス感染症 :下旬に松江圏域から4件の報告がありました。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎患者は6件報告されました。浜田圏域では 数週間にわたり小規模な流行が続いていましたがほぼ終息しそうです。
4)性感染症報告
 今月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが10件、尖圭コンジローマが5件、淋菌感染症が9件で、これら 感染症は2003年から横這い状態が続いています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域から3件報告されました。本年の累計は12件になりました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :54件。西部で本年2月以来の30件以上となりました。70歳以上が67%を占 めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :9件。昨年7月以降少ない状態が続いています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :2件。西部で2件の報告がありました。昨年より増加傾向がみられます。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
 ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA2型、手足口病からコクサッキーウイルスA16型が分離されていま す。無菌性髄膜炎の原因ウイルスとして分離されているエコーウイルス6型は、このほかにも熱性疾患、ヘルパ ンギーナ、咽頭炎などからも分離されています。
2005年7月 から 2005年9月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコ腸管アデノ腸炎ビブリオ病原性大腸菌カンピロバクター合計
123256163456EPEC
感染性胃腸炎       1  31211413
咽頭結膜熱1 3     1       5
手足口病 1 1  14         16
ヘルパンギーナ   511  1 1     9
熱性疾患 1    1 1 4     7
無菌性髄膜炎         215     17
咽頭炎・扁頭炎          1     1