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島根県感染症情報(月報) 2005年6月(5/30〜7/3)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(出雲圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、 破傷風が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、4月が1,710件、5月が1,518件、6月が1,268件でした(4週換算)。
○インフルエンザ :東部でわずかに残っていましたが、24週に終息しました。
○感染性胃腸炎 :(20)。隠岐圏域(36)で中旬まで多く、松江圏域(27)、大田圏域(28)で大きく減少しまし た。出雲・雲南圏域でも多くの報告がありましたが、県全体では1月以降漸減しています。
○水痘 :(12)。隠岐・松江・出雲圏域で流行し、他の圏域からの報告も多く、流行期が続いています。
○手足口病 :(4.4)。松江・浜田・大田圏域で流行し始めています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.8)。雲南圏域(6)、出雲圏域(5)、松江圏域(4)で増加したほか、他の各地で報告があります。
○咽頭結膜熱 :(2.5)。松江圏域(4.3)、出雲圏域(4.3)で急増しました。浜田・益田圏域でも散発しています。
○流行性耳下腺炎 :大田圏域(10)、浜田圏域(9)で急増し、出雲・松江圏域でもやや多くなっています。
発生推移グラフ
グラフ凡例
水痘報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 全県では流行性角結膜炎の患者が゙25例報告がありましたが、そのうち23例が浜田圏域で小規模の流行が起こっ ています。
4)性感染症報告
 今月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが17件、性器ヘルペスウイルスが1件、尖圭コンジローマが1件、 淋菌感染症が5件で、これら感染症は2003年から横這い状態が続いています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域から乳児1件と成人1件の報告がありました。
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域から乳児1件が報告されています。従来、乳幼児では少ないとされていますが、 殊の外多いことが報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :48件の報告がありました。西部でやや減少傾向が、中部でやや増加傾向が みられます。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :14件。西部で昨年7月より大きく減少しているのが不自然です。
2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
 今年4月から6月の間に感染性胃腸炎患者から分離されたウイルスはロタウイルスA、ノロウイルスのG1とG2、ア ストロウイルス、エコーウイルス、アデノウイルスと多種のウイルスでした。
2005年4月 から 2005年6月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザNVアストロ腸管アデノA群ロタサルモネラ大腸菌合計
23291636A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎       2  1412151 26
インフルエンザ        161       17
咽頭結膜熱 1 2             3
手足口病    1            1
ヘルパンギーナ  1  1           2
熱性疾患1  1    1        3
無菌性髄膜炎       6         6
咽頭炎・扁頭炎  1   1          2