保環研 |動向調査トップカレンダー4月_月報グラフ一覧(最新)
島根県感染症情報(月報) 2005年4月(4/4〜5/1)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、2月が4,592件、3月が4,449件、4月が1,710件でした。
○インフルエンザ :(18.3)。ほぼ終息したかに見えた流行が今月末に雲南圏域で再流行し、幼稚園や小学校 で学級閉鎖がありました。
○感染性胃腸炎 :(28.9)。ピーク時のほぼ1/3に減少してきていますが、依然多い報告件数が続いています。
○水痘 :(6.7)。昨年末に冬期のピークがあり減少傾向でしたが、今年第6週から春期の流行によ り増加傾向が続いています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(2.6)。県内全域で年間を通して増減を繰り返し流行しています。
○流行性耳下腺炎 :(0.7)。昨年末小さなピークがありましたが、その後は横ばい状態が続いています。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎は例年冬期は患者が減少します。今年も減少傾向にありますが数人の患者報告が続いています。
4)性感染症報告
 性器クラミジアは2004年の夏場をピークに減少傾向が続いていてますが、依然ピーク時の半数の報告がありま す。淋菌感染症は横ばい状態で推移していて、今月は30〜40代を中心に7名の患者報告がありました。尖圭コン ジローマは1例の報告が、性器ヘルペスウイルスは報告例がありませんでした。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :報告がありませんでした。
○無菌性髄膜炎 :報告がありませんでした。
○マイコプラズマ肺炎 :2件。出雲圏域で1歳と9歳児の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :45件。昨年の月平均が50件でほぼ同数の報告数が続いています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :17件。昨年の月平均が15件でほぼ同数の報告数が続いています。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
 今月のインフルエンザ患者からはA香港型が分離されており、B型はほとんど分離されていません。 感染性胃腸炎からはノロウイルス(NV)の分離が減少し、ロタウイルス(A群ロタ)が大部分を占めています。
2005年2月 から 2005年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザNVSVA群ロタカンピロバクター大腸菌合計
261636A香港BG2EPEC
感染性胃腸炎    3   21321544
インフルエンザ2     3774     113
咽頭結膜熱1  1   1     3
手足口病 1           1
ヘルパンギーナ 1           1
熱性疾患      1      1
咽頭炎・扁頭炎1    129     13