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島根県感染症情報(月報) 2005年3月(2/28〜4/3)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 アメーバ赤痢が2件(松江圏域1件、浜田圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、1月が2,360件、2月が4,592件、3月が4,449件でした。
○インフルエンザ :(113.5)。今シーズンは流行の始まりが遅く、2月中旬までに隠岐圏域を除く圏域で流行 しはじめ、3月に入って県下全域に流行が拡大しました。
○感染性胃腸炎 :(34.3)。昨年12月をピークに減少傾向が伺えますが、浜田・益田・隠岐圏域を除く各地 で流行しました。
○水痘 :(6.7)。前月と同規模の流行が続いています。松江・出雲圏域でやや多く報告されました。
○手足口病 :(1.2)。昨年12月をピークに減少傾向が伺えます。松江・益田圏域でやや多く報告されました。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 目立った流行はみられません。流行性角結膜炎の患者が7例報告されました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症患者数は3月は8例でしたが、平成16年度全体では168例が報告されています。冬季の3月 から5月の間は22例に対し夏季の6月〜8月の間は54例と夏季に多い傾向があり、年齢別では10代〜30代を中心 に報告例が多く、また年度別では年々増加傾向が伺え注意する必要があります。淋菌感染症は昨年にと同程度 に推移しており、20〜30代を中心に8例報告されています。尖圭コンジローマは1例報告されています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域から60歳代1件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :報告がありませんでした。
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域から5歳未満児と10歳未満児の2件の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :51件の報告がありました。年齢別では70歳以上の高齢者が約70%を占めて いました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :11件の報告がありました。年齢別では10歳未満児が6件と半数を占めています。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 感染性胃腸炎患者からのノロウイルスの検出は減少し、替わってロタウイルスが多く検出されています。イン フルエンザ患者からは引き続きB型とA香港型が分離されています。
2005年1月 から 2005年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーアストロインフルエンザNVSVA群ロタカンピロバクター大腸菌合計
23566163630A香港BG2EPEC
感染性胃腸炎1 11   1  1  141261653
インフルエンザ2        1 2890     121
咽頭結膜熱 1    1     1      
手足口病    1             1
ヘルパンギーナ    1             1
熱性疾患1  1        1     3
咽頭炎・扁頭炎21   2  1  210     18