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島根県感染症情報(月報) 2005年2月(1/31〜2/27)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(隠岐圏域)、後天性免疫不全症候群が1件(松 江圏域)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症が1件(雲南圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、12月1,398件、1月2,398件、2月4,592件(昨年の2月の報告件数は3,869件)と増加しています。
○インフルエンザ :(84)。全県で最終週が最大の報告数となり、大流行となりました。大田圏域以東からの報 告が多くなっています。
○感染性胃腸炎 :(46)。前月より減少しましたが、全県でなお1,000件を超える報告があり、多い月でした。 例年になく隠岐圏域(155)からの報告が多く大流行となったのを始め、大田圏域(63)、松江 圏域(54)などで多く報告されました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.9)。雲南圏域(15)で下旬より流行が拡大し、出雲圏域(3)や浜田圏域(3)でもやや多い 報告です。11月以降、全県的に多い状態にあります。
○水痘 :(4.8)。前月より半減しました。浜田圏域(10)からやや多い報告がありました。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 本年は目立った流行はみられていません。流行性角結膜炎が出雲圏域で1例報告されました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症は昨年に比較し高いレベルで推移して20代を中心に12例、淋菌感染症は昨年にと同程度 に推移して30代を中心に7例報告されています。性器ヘルペスウイルス感染症は1例、尖圭コンジローマは3例報告 されています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域から25歳以上30歳未満の1件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :今月の報告はありませんでした。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :50件。過去と比較しても平均的な報告数でした。西部が68%、70歳以上が 86%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :14件。昨年7月以降比較的少ない報告数が続いています。
2.病原体検出情報(2月までの検出結果)
 2月に入り、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の報告は急減し、集団感染事例も報告されなくなりました。イン フルエンザからはB型のみが分離されていましたが、2月には入りA香港型が5例から分離されました。
2004年12月 から 2005年2月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザNVSVA群ロタカンピロバクター大腸菌合計
12356165330A香港BG2EPEC
感染性胃腸炎 1 11  1 2  172122443
インフルエンザ 2      1 560     68
手足口病    21           3
ヘルパンギーナ    3            3
咽頭結膜熱  1              1
熱性疾患 1  21     1     5
咽頭炎・扁頭炎22 11 1   110     18