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島根県感染症情報(月報) 2004年4月(4/5〜5/2)
県内情報
週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 日本紅斑熱が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ :(5.7)。終息するかに見えましたが浜田圏域(21)、益田圏域(11)で再燃し、出雲と松江圏 域でも少数の報告が続いています。
○感染性胃腸炎 :(45)。前月の1.7倍になりました。松江圏域(72)で3倍になった他、大田圏域(69)、出雲圏域 (45)、雲南圏域(36)で増加しました。益田圏域でも漸増しましたが、浜田圏域では減少しました。
○水痘 :(7.4)。昨年同期(5.3)よりやや多くなっています。雲南圏域(9)で減少し、松江圏域(12) ではやや流行してきました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3)。昨年同期(1.8)の1.7倍の報告数です。松江圏域(6)で増加し、雲南・出雲・益田圏域 で減少しました。全国的に2月下旬からここ10年で突出して大きな流行になっています。
○咽頭結膜熱 :(3.3)。全国的に例年より報告数が多く、島根県では昨年同期の1.9倍になっています。出 雲圏域、松江圏域で多く、益田圏域でも増加の気配がみられます。
○流行性耳下腺炎 :(3.2)。益田圏域(18)で流行しています。松江圏域からの報告もやや多くなっています。
○伝染性紅斑 :(0.9)。前月より浜田・出雲・松江圏域などで報告数が増加しつつあります。
発生推移グラフ
グラフ凡例
伝染性紅斑報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の報告は1人に減少しました。
4)性感染症報告
 昨年は性器クラミジア、淋菌感染症などの性感染症の報告件数がこの16年間で最も高いレベルで推移していました が、2004年に入り落ち着いた状態になり、4月の定点当たりの報告数は性器クラミジア1.3人、淋菌感染症0.5人です。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :4月中旬の松江圏域から乳児1県の報告がありました。
○マイコプラズマ肺炎 :島根県での報告はありませんが、岡山県での流行が続いています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :60件。中部で2か月連続して多く報告されました。本年の月平均は57.5件と 非常に多くなっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :31件。1月以降、西部で月20件以上の報告が続いています。本年の報告の 73%は乳児例です。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
 4月に入りインフルエンザA香港型(AH3)は分離されなくなりましたが、B型は東部・西部で分離されています。 感染性胃腸炎からは10種類以上のウイルスが検出されていますが、4月に入り全県で小児を中心にA群ロタウイルス の検出数が増加しました。ノロウイルスは検出は少なくなりました。
2004年2月 から 2004年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザアストロA群ロタNVSVサルモネラ病原性大腸菌合計
123241356182530A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎   11 111      975112311107
インフルエンザ 11       1128323       112
咽頭結膜熱21            1       4
無菌性髄膜炎         2            2
咽頭炎 53 3 1    1 72       22