1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
ウイルス性肝炎が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ
:(21)。流行期が短く、全県的には下旬にほぼ消退しましたが、隠岐圏域(60)では月初
旬より本格的な流行となり中旬にピークがありました。西部ではやや尾を引いているよ
うです。今シーズンの報告患者数の累計は3月現在で4,450件で昨シーズンの45%でした。
○感染性胃腸炎 :(27)。浜田圏域(30)で急増し、松江圏域で(25)でやや増加しました。川本・出雲・隠 岐圏域で流行が続いています。
○水痘 :(8)。雲南圏域(20)で中旬より流行してきました。浜田・松江圏域でも増加しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4)。雲南圏域に加え、出雲・益田・松江圏域でも流行してきました。島根県では平年 よりやや多い位ですが、全国的には2月下旬よりここ10年では突出した大きな流行となっています。
○流行性耳下腺炎 :(2.5)。益田圏域(13)で流行しています。
3)眼科定点報告
○感染性胃腸炎 :(27)。浜田圏域(30)で急増し、松江圏域で(25)でやや増加しました。川本・出雲・隠 岐圏域で流行が続いています。
○水痘 :(8)。雲南圏域(20)で中旬より流行してきました。浜田・松江圏域でも増加しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4)。雲南圏域に加え、出雲・益田・松江圏域でも流行してきました。島根県では平年 よりやや多い位ですが、全国的には2月下旬よりここ10年では突出した大きな流行となっています。
○流行性耳下腺炎 :(2.5)。益田圏域(13)で流行しています。
流行性角結膜炎の報告は2人に減少しました。
4)性感染症報告
昨年は性器クラミジア、淋菌感染症などの性感染症の報告件数がこの16年間で最も高いレベルで推移して
いましたが、2004年に入り落ち着いた状態になっています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
:(0.1)。松江圏域で3件の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :中部での増加が目立ちました。本年の月平均は56.7件と多くなっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :1月以降、西部で月20件以上の報告が続いています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :中部での増加が目立ちました。本年の月平均は56.7件と多くなっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :1月以降、西部で月20件以上の報告が続いています。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
インフルエンザは県下東・中・西部の病原体検査定点からA香港型(AH3)が分離されました。シーズン終盤
になってからB型が分離されていますが、大きな流行にはなっていない模様です。
感染性胃腸炎からは10種類以上のウイルスが検出されていますが、3月に入り全県で小児を中心にロタウ
イルスが多く検出されています。ノロウイルスの検出数は横這い状態です。
ウイルス名 | アデノ | 腸管アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | インフルエンザ | アストロ | A群ロタ | NV | SV | サルモネラ | 病原性大腸菌 | 合計 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 3 | 5 | 2 | 4 | 1 | 5 | 6 | 7 | 18 | 25 | 30 | A香港 | B | G1 | G2 | EPEC | ||||||
感染性胃腸炎 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 9 | 34 | 1 | 18 | 2 | 1 | 1 | 73 | ||||||||||
インフルエンザ | 1 | 1 | 1 | 2 | 121 | 5 | 131 | |||||||||||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 2 | 3 | |||||||||||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 2 | 2 | ||||||||||||||||||||||
咽頭炎 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 11 | 2 | 23 |