保環研動向調査トップケイタイカレンダー |2003年第31週(7月第5週) |グラフ一覧
島根県感染症情報(週報) 2003年 第31週 (7/28〜8/3)
県内情報(概況) |定点報告患者数全国発生情報全数把握疾患(全国)
県内感染症情報(概況).
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(出雲圏域)報告されています。
2)定点報告4類感染症
○手足口病 :県全体では減少傾向にありますが、雲南・益田圏域ではまだ多く発生しています。また、 今年の特徴として髄膜炎等の重症例もあり、今しばらくご注意ください。
○ヘルパンギーナ :ピークを越したかにみえていましたが、西部では一転し増加傾向にあります。
○咽頭結膜熱 :全国的には多発が報じられていますが、県内の現状は沈静化がみられています。
○水痘 :減少傾向にあり、例年最も発生の少なくなる9月に向かって減少しています。
○感染性胃腸炎 :増減を繰り返しながら減少に向かっていますが、定点医療機関当りの報告数では雲南・大 田圏域で多い状態が続いています。
○流行性角結膜炎 :浜田圏域から1名が報告されています。
○髄膜炎 :細菌性、無菌性(ウイルス性)髄膜炎が報告されるようになっています。
3)主な病原体の分離状況
 手足口病からエンテロウイルス71型が検出されています。手足口病の流行はピークを越したようですが、エ ンテロウイルス71型は髄膜炎を併発しますので、しばらく注意が必要でしょう。また、愛知県ではコクサッ キーA16型による手足口病の発生が報告されています。 ヘルパンギーナからコクサッキーA10型が分離されています。
主な感染症の流行状況
疾患名 全県 東部 中部 西部
手足口病 急減 減少 減少 急減
ヘルパンギーナ 減少 減少 減少 横這
咽頭結膜熱 横這 横這 × 横這 × 横這
感染性胃腸炎 横這 横這 横這 横這
水痘 横這 減少 横這 横這
流行性角結膜炎 横這 報告なし × 報告なし × 横這

記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし

過去4週の流行の推移
急増:急増 増加:増加傾向
急減:急減 減少:減少傾向
横這:横這 報告なし:報告なし
手足口病発生推移グラフ ヘルパンギーナ発生推移グラフ 咽頭結膜熱発生推移グラフ
感染性胃腸炎発生推移グラフ 水痘発生推移グラフ 流行性角結膜炎発生推移グラフ
凡例
 推移グラフ一覧