保環研動向調査トップケイタイカレンダー |2003年第28週(7月第2週) |グラフ一覧
島根県感染症情報(週報) 2003年 第28週 (7/7〜7/13)
県内情報(概況) |定点報告患者数全国発生情報全数把握疾患(全国)
県内感染症情報(概況).
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が2件(松江圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲 圏域)報告されています。
2)定点報告4類感染症
○手足口病 :隠岐圏域を除く地域で流行しています。前週の189名からさらに増加し214名が報告されて います。原因ウイルスとしてエンテロウイルス71型が検出されています。
○ヘルパンギーナ :全体の報告数は前週の134名とほぼ同数が報告されています。原因ウイルスが入れ替わっ ていますので、再び流行することが考えられます。
○水痘 :各地区でやや減少傾向にありましたが、松江圏域では前週の3名から23名に増加していま す。また、大田圏域でも増加がみられています。
○咽頭結膜熱 :流行には至っていませんが、松江・出雲圏域から3例が報告されています。夏場にかけて 地域的に流行がみられますのでご注意ください。
○風疹 :大田圏域で5〜9歳の2名が報告され、今後が注目されます。
3)主な病原体の分離状況
 手足口病からエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは2000年に流行し、3〜4年周期で流 行を繰り返しています。髄膜炎を併発しますので注意が必要です。 ヘルパンギーナからコクサッキーA10型を中心に流行していますが、A4型も分離されるようになっています。
主な感染症の流行状況
疾患名 全県 東部 中部 西部
咽頭結膜熱 減少 増加 減少 減少 ×
感染性胃腸炎 横這 横這 減少 横這
水痘 横這 増加 横這 横這
手足口病 急増 増加 増加 急増
ヘルパンギーナ 増加 増加 横這 急増
流行性耳下腺炎 横這 横這 横這 横這 ×

記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし

過去4週の流行の推移
急増:急増 増加:増加傾向
急減:急減 減少:減少傾向
横這:横這 報告なし:報告なし
咽頭結膜熱発生推移グラフ 感染性胃腸炎発生推移グラフ 水痘発生推移グラフ
手足口病発生推移グラフ ヘルパンギーナ発生推移グラフ 流行性耳下腺炎発生推移グラフ
凡例
 推移グラフ一覧