保環研動向調査トップケイタイカレンダー |2003年第25週(6月第3週) |グラフ一覧
島根県感染症情報(週報) 2003年 第25週 (6/16〜6/22)
県内情報(概況) |定点報告患者数全国発生情報全数把握疾患(全国)
県内感染症情報(概況).
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(雲南圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ 病が1件(松江圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、破傷風が1件(出雲 圏域)報告されています。
2)定点報告4類感染症
○手足口病 :前週の55名から発生地域も徐々に拡大し、115名が報告されるようになっています。原因 ウイルスとしてエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは髄膜炎を併発 することもあり、今後の発生状況に注意する必要があります。
○ヘルパンギーナ :手足口病と同様に発生地域も徐々に拡大し、今週は前週の約2倍の報告がありました。
○咽頭結膜熱 :患者発生に増減がありますが、今週は4例が報告されています。夏場にかけて地域的に流 行がみられますので注意が必要でしょう
○感染性胃腸炎 :引き続いて多い状態が続き、大田圏域より東の地域で発生が多くみられています。罹患 年齢は2,3月の流行期と異なり幅広い層に及んでいます。
○水痘 :地区を移動しながら発生がみられています。
3)主な病原体の分離状況
 手足口病からエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは3年前の2000年に流行しています。 手足口病の原因ウイルスは、3〜4年周期で流行を繰り返すことが知られています。ヘルパンギーナからはコク サッキーA10型が分離されています。
主な感染症の流行状況
疾患名 全県 東部 中部 西部
咽頭結膜熱 横這 横這 × 増加 減少
感染性胃腸炎 横這 横這 横這 横這
水痘 減少 横這 減少 横這
手足口病 増加 増加 増加 増加
ヘルパンギーナ 増加 増加 増加 横這
流行性角結膜炎 増加 横這 × 横這 横這

記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし

過去4週の流行の推移
急増:急増 増加:増加傾向
急減:急減 減少:減少傾向
横這:横這 報告なし:報告なし
咽頭結膜熱発生推移グラフ 感染性胃腸炎発生推移グラフ 水痘発生推移グラフ
手足口病発生推移グラフ ヘルパンギーナ発生推移グラフ 流行性角結膜炎発生推移グラフ
凡例
 推移グラフ一覧