県内感染症情報(概況).
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
腸管出血性大腸菌感染症が1件(雲南圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ
病が1件(松江圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、破傷風が1件(出雲
圏域)報告されています。
2)定点報告4類感染症
○手足口病
:前週の55名から発生地域も徐々に拡大し、115名が報告されるようになっています。原因
ウイルスとしてエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは髄膜炎を併発
することもあり、今後の発生状況に注意する必要があります。
○ヘルパンギーナ :手足口病と同様に発生地域も徐々に拡大し、今週は前週の約2倍の報告がありました。
○咽頭結膜熱 :患者発生に増減がありますが、今週は4例が報告されています。夏場にかけて地域的に流 行がみられますので注意が必要でしょう
○感染性胃腸炎 :引き続いて多い状態が続き、大田圏域より東の地域で発生が多くみられています。罹患 年齢は2,3月の流行期と異なり幅広い層に及んでいます。
○水痘 :地区を移動しながら発生がみられています。
3)主な病原体の分離状況
○ヘルパンギーナ :手足口病と同様に発生地域も徐々に拡大し、今週は前週の約2倍の報告がありました。
○咽頭結膜熱 :患者発生に増減がありますが、今週は4例が報告されています。夏場にかけて地域的に流 行がみられますので注意が必要でしょう
○感染性胃腸炎 :引き続いて多い状態が続き、大田圏域より東の地域で発生が多くみられています。罹患 年齢は2,3月の流行期と異なり幅広い層に及んでいます。
○水痘 :地区を移動しながら発生がみられています。
手足口病からエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは3年前の2000年に流行しています。
手足口病の原因ウイルスは、3〜4年周期で流行を繰り返すことが知られています。ヘルパンギーナからはコク
サッキーA10型が分離されています。
主な感染症の流行状況
疾患名 | 全県 | 東部 | 中部 | 西部 |
---|---|---|---|---|
咽頭結膜熱 | ○ | × | ○ | △ |
感染性胃腸炎 | ○ | ○ | ○ | ○ |
水痘 | ○ | ○ | ○ | ○ |
手足口病 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ヘルパンギーナ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
流行性角結膜炎 | ○ | × | △ | △ |
記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし
過去4週の流行の推移
:急増 :増加傾向
:急減 :減少傾向
:横這 :報告なし