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 島根県感染症情報(月報)2003年4月(3/31〜5/4)
県内情報
週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(松江圏域)、アメーバ赤痢が1件(益田圏域)、 ウイルス性肝炎が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ :(3.9)。漸次、終息し4月の終わりの週の報告は9件でした。浜田圏域(12)では終息するのがや や遅くなりました。
○感染性胃腸炎 :(24)。3月中旬をピークに急速に減少し、前月の6割程度になりました。浜田・益田圏域では 少なかった。
○水  痘 :(4.2)。報告は少なかったですが、4月後半から例年並みに増加してきました。浜田圏域(6.4) でやや多く、松江圏域では急増しています。
○流行性耳下腺炎 :(1.6)。昨年11月以降、漸減し続け例年よりかなり少なくなっています。
○ヘルパンギーナ :松江圏域と出雲圏域で計9件の報告がありました。4月中旬より鳥取県で流行してきています。
○その他 :麻疹が出雲から今年2件目の報告がありました。また、岡山県では風疹の流行が続いています。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎が松江圏地域から7例が報告されています。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が11件、淋菌感染症は5件報告さています。罹患年齢は20歳代を中心に10〜40歳代に分布しています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :1件(乳児)の報告があり、今年は計5件(いずれも松江圏域)になりました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :(49件)今年になって40件以上の報告(西部と中部で多い)が続いています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :(18件)今月は東部で多く報告されました。今年の報告の57%は10歳未満です。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今年になって報告はありません。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
 インフルエンザウイルスは例年より早く流行が始まり、1,2月はA香港型、3月中旬からはA香港型に代わるよ うにB型が流行し、4月下旬まで散発的な発生がみられています。感染性胃腸炎からNV(ノーウオークウイルス: 小型球形ウイルス)に加え、1月下旬よりA群ロタウイルス、サッポロウイルスが高頻度に検出されています。 アデノウイルス1、2型がインフルエンザに加え、感染性胃腸炎から分離されています。
2003年2月 から 2003年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザA群ロタNVSVサルモネラ病原性大腸菌合計
12354526A香港BEPEC
インフルエンザ36 2     2874     113
感染性胃腸炎221 2   1  7293-193
ヘルパンギーナ 1   1          2
手足口病      1         1
咽頭炎242    1 312     24