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 島根県感染症情報(月報)2003年3月(3/3〜3/30)
県内情報 |
週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 急性ウイルス性肝炎(A型)が4件(松江圏域2件、出雲圏域2件)、梅毒が1件(出雲 圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ (28)。1月末のピーク時の1割強のまま横這いでした。特に雲南(37)はピーク時の4割、松江 圏域(37)はピーク時の2割で推移し多く報告されました。
○感染性胃腸炎 (38)。今シーズンの最多となり、昨年度のピークの1月と同規模の流行になりました。松江 圏域で急増し、浜田圏域と益田圏域でやや多くみられます。
○水  痘 (4.5)。12月をピークに漸減しています。流行規模は昨年の8割程度でした。雲南圏域と益田 圏域でやや多い報告でした。
○流行性耳下腺炎 (2)。昨年の様な流行はみられていません。出雲圏域(6)でやや多くみられます。
○A群溶連菌咽頭炎 (1.8)。昨冬の様な流行はありませんでした。浜田県域(5)でやや多くみられます。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ発生推移グラフ 感染性胃腸炎発生推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が各地域から20歳以上の6例が報告されています。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が7件、淋菌感染症は4件報告さています。罹患年齢は20歳を中心に50歳まで分布しています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で5歳未満児1件が報告されています。
○マイコプラズマ肺炎 :松江圏域で5歳未満児1件が報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :(53件)ここ3か月続けて40件以上の報告があります。昨年の平均は月33.1件でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :(13件)昨年10月以来の10件台に減りました。昨年の平均は月18.6件でした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :昨年の12月以降報告がありません。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 インフルエンザウイルスは例年より早い12月中旬よりA香港(AH3)型が県下全域で流行し始め、やや遅れてB 型が東部、中部、さらに1月からは西部でも分離され、3月中旬からはA香港型に代わりB型のみとなっています。 感染性胃腸炎からNV(ノーウオークウイルス:小型球形ウイルス)に加え、1月下旬より乳幼児からA群ロタウイ ルスが例年になく高頻度に検出されています。この間、感染性胃腸炎から病原細菌は検出されていません。
2003年1月 から 2003年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーBエコーインフルエンザA群ロタNVSVサルモネラ病原性大腸菌合計
123572618A香港BEPEC
インフルエンザ14 11 1  19063     261
感染性胃腸炎2 1  2 1   60152--83
肺・気管支炎         11     2
咽頭炎32    1  65     17
無菌性髄膜炎         1      1