1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
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腸管出血性大腸菌感染症が雲南圏域から2件(O157)、4類感染症のツツガムシ
病が1件(出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(浜田圏域)報告されてい
ます。
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2)インフルエンザおよび小児科定点報告
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○インフルエンザ
(5)。中部に引き続き月末には県全体で流行が始まりました。特に隠岐圏域(14)、出雲圏
域(7)、益田(6)、雲南(6)で多くなっています。
○感染性胃腸炎
(25)。西部の流行が小さくなったものの、県全体では多発してます。大田・雲南圏域で特に
多く報告されました。
○水 痘
(10)。多発期となり、益田圏域で大流行してます。その他では雲南圏域で多くみられています。
○流行性耳下腺炎
(3)。中部以東でみられ、出雲・雲南・松江圏域でやや多くなっています。
○A群溶連菌咽頭炎
(1.5)。多発期に入っていますが、多くなっていません。
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発生推移グラフ
3)眼科定点報告
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流行性角結膜炎が出雲・浜田圏域から20才以上の4件が報告されています。
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4)性感染症報告
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性器クラミジア感染症が11件報告され、比較的低い年齢の10歳から20歳代を中心に感染がみられています。
淋菌感染症は20歳から40歳の7件が報告されています。
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5)基幹病院報告
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○マイコプラズマ肺炎
:今月も出雲以東の報告がありました。本年の報告は全て出雲以東からのものでした。
○無菌性髄膜炎
:出雲圏域から1件報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:概して多い西部で、8月以降報告数が10件代で、全体に漸減してます。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:本年では、11月、7月に次いで多い報告でした。全体に漸減しています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症
:今月の報告はありませんでした。
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2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
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インフルエンザウイルスは例年より早い患者発生を受け12月中旬よりA香港(AH3)型を中心に流行しています。
B型は同じ時期に東部、中部から3株が分離されています。Aソ連(AH1)型は全国でも分離されていません。
感染性胃腸炎からNV(小型球形ウイルス:SRSV)が引き続いて検出され、A群ロタおよびエンテリックアデノウイル
スが例年より早い時期の10月以降検出されています。アデノウイルスでは咽頭炎から1型の分離が多くなって
います。
細菌では感染性胃腸炎から病原性大腸菌(EPEC)が5株が分離されていますが、12月に入ってからは分離され
ていません。
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2002年10月 から 2002年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名 | アデノ | 腸管アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | インフルエンザ | ムンプス | A群ロタ | NV | サルモネラ | 病原性大腸菌 | 合計 |
型 | 1 | 2 | 5 | 5 | 2 | 6 | 18 | A香港 | B | EPEC |
インフルエンザ | | | | | | 1 | | | 11 | 2 | | | | | | 14 |
感染性胃腸炎 | | | | 4 | | 3 | | 2 | | | | 4 | 31 | - | 5 | 49 |
手足口病 | | | | | 2 | | | | | | | | | | | 2 |
ヘルパンギーナ | | | | | 2 | | | | | | | | | | | 2 |
無菌性髄膜炎 | | | | | | 1 | 3 | 5 | | | 1 | | | | | 10 |
咽頭炎 | 6 | 2 | 2 | | 4 | 6 | | 1 | 2 | 1 | | | | | | 24 |
流行性耳下腺炎 | | | | | | | | | | | 2 | | | | | 2 |
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