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島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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 島根県感染症情報(月報) 2001年10月(10/1〜11/4)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
      3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が10月に入って松江3件(O157)、 雲南3件(O157:1件、O26:2件)ありました。 4類では、日本紅斑熱が出雲圏域から1件、破傷風が出雲圏域から1件、報告されています。

2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     ○感染性胃腸炎 :大田圏域でやや多いものの全体に少ないです。しかし今後増加に転ずると予想されます。
○流行性耳下腺炎 :全県としては少ないですが、益田圏域で流行してます。
○水  痘 :例年の様に漸増してきました。松江、出雲、大田圏域でやや多くなっています。
○手足口病 :これまで少なかった松江と大田圏域で増加してきました。また、益田圏域で再燃しています。
○麻  疹 :前月に続き報告はありませんでした。

発生推移グラフ
グラフ凡例


3)眼科定点報告
      流行性角結膜炎が前月に引き続いて西部から報告されています。

4)性感染症報告
      性感染症の報告が増加しています。そのうち性器クラミジア感染症は13名(男7名、女6名)の報告があり、淋菌 感染症も再び増加し、12名(男12名)の報告となっています。

5)基幹病院報告
     ○マイコプラズマ肺炎 :ひき続き雲南圏域で流行しています。松江圏域では7月から9月までやや多い状態でした。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :西部で多かったですが、5月以降は他地区と同様になっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :大きな動きはなく、特に変わった点は見られません。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今年は報告がありません。

2.病原体検出情報(10月までの検出結果)
      感染性胃腸炎からは腸管アデノウイルス(40/41型)の他にエコー11型ウイルスが分離されています。細菌では 病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターが分離されています。 手足口病からはコクサッキーA16型ウイルス、無菌性髄膜炎からはエコー18型ウイルスが分離されています。

2001年8月 から 2001年10月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研感染症疫学科)
ウイルス名アデノ



コクサッキーAコクサッキーB エコーA


S
R
S
V
ムンプス麻 疹病原性大腸菌



カンピロバクター合計
 1 2 3 5 2 4 6 81634111618EPEC
咽頭結膜熱 1                    1
感染性胃腸炎111 4      151     32322
ヘルパンギーナ 2 1 1215 322         19
手足口病         5            5
無菌性髄膜炎           11 3  1    6
流行性耳下腺炎                 2    2