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島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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 島根県感染症情報(月報) 2001年9月(9/3〜9/30)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
      3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が5件:松江2件(O157)、雲南3件(O26) ありました。腸管出血性大腸菌感染症は9月に入って減少し、上記の報告は9月の第1週のものであり、第2週 以降は報告がありません。 4類では、日本紅斑熱が出雲圏域から4件報告されています。(日本紅斑熱の流行期は8月〜10月)

2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     ○A群溶連菌咽頭炎 :9月は年間を通じて発生数の最も少ない月です。今後流行期を迎えますので要注意です。
○麻  疹 :6月から8月にかけて中部を中心に流行しましたが、9月には患者報告がありませんでした。
○手足口病 :8月に一度減少しましたが、9月に再び小規模な流行が見られます。
○流行性耳下腺炎 :発生数は少ないものの、散発的な流行が各地域で続いています。
○ヘルパンギーナ :今年の夏の流行は近年で最大の流行でしたが、9月末で終息した模様です。

発生推移グラフ
    
グラフ凡例


3)眼科定点報告
      流行性角結膜炎は平年並みの報告数ですが、西部でやや多く報告されています。

4)性感染症報告
      性器クラミジア感染症の報告が7名(男5名、女2名)ありました。8月に多かった淋菌感染症は減少し、8名 (男8名)の報告でした。

5)基幹病院報告
     ○マイコプラズマ肺炎 :8月は東部で多く見られましたが、9月には中部で多く報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :過去2年で最も少ない報告数でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :8月に次いで減少し、今年に入って最も少なくなりました。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今年は報告がありません。

2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
      ヘルパンギーナから8月まではコクサッキーA4,8型ウイルスを中心に分離されていましたが、9月に入りこれら のウイルスは分離されなくなり、入れ替わってコクサッキーB3,B4型ウイルスが分離されるようになりました。 無菌性髄膜炎からはエコー18型ウイルスが分離されています。

2001年7月 から 2001年9月まで の診断名別病原体検出数(島根県)
ウイルス名アデノ腸管アデノ コクサッキーAコクサッキーBエコー A


S
R
S
V
ムンプス麻 疹病原性大腸菌サルモネラカンピロバクター合計
 1 2 5 2 4 6 816341118EPEC
インフルエンザ  1 1  1            3
咽頭結膜熱 11        1        3
感染性胃腸炎1  4      15     32117
ヘルパンギーナ 2  719733 442        78
手足口病     15 3           9
無菌性髄膜炎          224  1    9
流行性耳下腺炎               4    4
麻 疹                2   2