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島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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 島根県感染症情報(月報) 2001年6月(6/4〜7/1)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

 1.県内感染症情報
    
  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
     2類感染症の腸チフスが出雲圏域から1件、3類感染症の腸管出血性大腸菌 感染症が出雲圏域1件、隠岐圏域2件の報告がありました。
4類感染症では、ツツガムシ病が7件(雲南3、出雲1、大田2、益田1)あり、また日本紅斑熱の報告が 松江圏域から1件ありました。
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     ○感染性胃腸炎 :県全体で減少し、前月の6割弱でした。
○水  痘 :出雲から東でやや多いが、全体的に少なく、4〜6月は昨年同期の6割弱でした。
○流行性耳下腺炎 :松江と浜田圏域でやや多く、松江では、前月急増しましたがすぐに減少しました。
○ヘルパンギーナ :松江圏域の流行は大きくなり、出雲と浜田でも流行してきました。
○手足口病 :松江及び雲南圏域で流行してきました。
○A郡溶連菌咽頭炎 :浜田と益田圏域でやや増加しました。
○麻  疹 :松江で12名、出雲で6名の報告があり、今年の累計は55名(20歳以上4名)になりました。
 
  発生推移グラフ
    
グラフ凡例

  3)眼科定点報告
     流行性角結膜炎が松江・出雲圏域から8例報告され、そのうち3例は20歳以上での罹患となっています。
  4)性感染症報告
     性器クラミジア感染症が前月とほぼ同じ8例あり、罹患年齢は20歳代が中心になっています。
淋菌感染症が、西部の20〜30歳代の男性から4例報告されています。
  5)基幹病院報告
     ○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :東部と中部では半減しました。西部でも本年では前月に次いで少 ないです。年齢別では、70歳以上の高齢者が67%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年では1月に次いで少ない報告数でした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :本年は報告がありません。

 2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
     インフルエンザウイルスは、例年になく遅い時期まで分離されAソ連型は4月、A香港型やB型は5月まで分離 されています。感染性胃腸炎はSRSVが3月まで、ロタウイルスが3・4月を中心に6月まで、腸管アデノが 比較的年長児を中心に6月に検出されています。

2001年3月 から 2001年6月まで の診断名別病原体検出数(島根県)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAエコーエンテロA群ロタC群ロタSRSVインフルエンザムンプス麻 疹病原性大腸菌サルモネラ合 計
12354610182571A香港Aソ連BEPECO4O8
インフルエンザ2313    12 1  195044     126
感染性胃腸炎11  5   1  2514     21142
ヘルパンギーナ     233              8
流行性耳下腺炎                 5    5
麻 疹                  1   1