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島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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 島根県感染症情報(月報) 2001年5月(4/30〜6/3)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報
    
  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
      腸管出血性大腸菌O157が浜田圏域から2件、ツツガムシ病が大田圏域から1件、 日本紅斑熱が出雲圏域から1件、また、クロイツフェルト・ヤコブ病が 益田圏域から1件報告がありました。
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     インフルエンザ: 浜田圏域で月前半になおやや多く、全県で月末にも報告がありました。
感染性胃腸炎: 東部と中部ではかなり減少しましたが、大田と浜田圏域ではやや増加しました。
水痘: 松江圏域で減少し、他圏域と同程度になりました。全体に例年よりやや少ないです。
流行性耳下腺炎: 松江圏域で流行してきました。浜田と益田圏域でもやや多くなりました。
ヘルパンギーナ: 東部で下旬より増加してきました。
麻疹: 10名(うち浜田圏域が8名)が報告されました。今年の報告数は24名になりました。
  3)眼科定点報告
     流行性角結膜炎が松江出雲浜田圏域から5例報告され、そのうち4例は20歳以上での罹患となっています。
  4)性感染症報告
     性器クラミジア感染症が9例あり、罹患年齢はこれまでと同様に30歳代を中心に10〜40歳代となっています。
淋菌感染症が、中部・西部の20〜30歳代の男性から4例報告されています。
  5)基幹病院報告
     メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症: 全体に3月以前より多いままですが、西部では前月より減少しました。
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症: 昨年10月に増えて以降、1月2月に少なかったのを除き、横這いです。東部 と中部、また10歳未満に多く報告されています。
薬剤耐性緑膿菌感染症: 本年は報告がありません。
 
    
  発生推移グラフ
    
グラフ凡例

2.病原体検出情報(5月月報)
      インフルエンザウイルスは、5月にはAソ連型、A香港型が分離されなくなり、B型が単独で流行しています。
感染性胃腸炎では、中部・西部を中心に検出されていたSRSVは4月以降検出されなくなっています。A群ロタ ウイルスは東部を中心に検出されていましたが、5月には西部でのみ検出されています。また、C群ロタウイルスが 3月に中部で1例検出されています。
ヘルパンギーナからコクサッキーA4・6・10型ウイルスが分離されています。
 島根県感染症情報(月報) 5月(4/30〜6/3)