1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
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浜田圏域から、腸管出血性大腸菌の報告が1件ありました。
ツツガムシ病が1件、梅毒が1件報告されています。
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2)インフルエンザおよび小児科定点報告
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インフルエンザ:
月中旬より終息に向かってきましたが、月下旬にもなお発生しています。今シーズンの
報告数は2132名で、平成11年度の3割にとどまっています。
感染性胃腸炎:
2月をピークに減少が続いています。特に浜田以西で少なくなっています。
水痘:
1月をピークに減少しています。1月は例年並みでしたが、それ以降はやや少ない報告
になっています。
流行性耳下腺炎:
西部での流行も小さくなり全県的に多くありません。しかし、全国的には1980年代と同程
度の流行になっています。
麻疹:
出雲圏域で5名、益田圏域で3名報告されました。10歳以降が3名含まれています。
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3)眼科定点報告
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急性出血性結膜炎:
出雲圏域から2名の成人例が報告されています。
流行性角結膜炎:
成人を中心に松江圏域から4名、出雲圏域から7名が報告されています。
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4)性感染症報告
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性器クラミジア症が多い状態が続き、各地区から15名(うち女性10名)が報告されています。年齢構成は20
才代を中心に10〜30才代となっています。
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5)基幹病院報告
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:
前月の2倍弱に増加しました。特に西部でおおく、2/3は70歳以降
の報告です。
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:
1月より漸増しています。東部と西部、また10歳未満が多く報告されています。
薬剤耐性緑膿菌感染症:
本年は報告がありません。
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発生推移グラフ
2.病原体検出情報(4月月報)
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インフルエンザは、4月下旬に向かって患者発生が減少したものの、集団発生例、散発例からB型ウイル
スを中心にAソ連型、A香港型の3つの型が例年になく遅い時期まで分離されています。
下痢症関連ウイルスでは、主に東部でロタウイルス、中・西部で小型球形ウイルス(SRSV、NLV)が検出
されています。
エンテロウイルスは、非流行期の1月から4月の間にも咽頭結膜炎等の上気道疾患からコクサッキーB3、
エコー3、18、25型、およびヘルパンギーナからコクサッキーA6型が流行の前触れとして分離されています。
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