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平成13年1月5日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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FAX:0852-36-8356

 島根県感染症情報(月報) 12月(12/4〜12/31)

12月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
急性ウイルス性肝炎;A型が4月以降隠岐、木次圏域で1名ずつ報告。
梅毒;出雲圏域より1名報告。
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・感染性胃腸炎が全県で前月下旬より流行してきたが、特に松江圏域で急増してきた。
・水痘が全県で前月初旬より流行してきたが、特に出雲、益田圏域で多い。
・流行性耳下腺炎は大田圏域で前月よりかなりの流行が続いている。
・咽頭結膜熱が全国的に流行し、島根県でも浜田圏域を中心に13名報告があった。
・手足口病は今月に入り急に衰退してきた。
・麻疹は特に出雲圏域での発生が続き、本年の合計は70名に達した。平成9年以来のことである。
・A群溶連菌咽頭炎が多くはないが10月頃より漸増している。
・インフルエンザが大田圏域で報告されているが、散発である。
  3)眼科定点報告
・流行性角結膜炎が8月をピークに徐々に減り、今月は5名の報告があった。
  4)性感染症報告
・性器クラミジア感染症は夏をピークに減り今月は6名報告があった。
・淋菌感染症は今月は20才代に多く、西部からの報告が多かった。
  5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は中部の70歳以上に多い状態が続いている。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症の大部分は東部で発生し、10歳未満が約半数であった。
・薬剤耐性緑膿菌感染症は、4月以降久しぶりに隠岐で1名報告された。
2.病原体検出情報(12月月報)
11月より患者数の増加した感染性胃腸炎(乳児嘔吐下痢症、下痢症、嘔吐症等)から検出されたウイルスは、
11月はSRSV(小型球形ウイルス)が3例とエンテロウイルス(未同定)2例、12月にロタウイルス2例、
腸管アデノ1例であった。


 島根県感染症情報(月報) 12月(12/4〜12/31)