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平成12年11月8日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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FAX:0852-36-8356

 島根県感染症情報(月報) 10月(10/2〜10/29)

10月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
細菌性赤痢;3件は愛媛県での食中毒、1件は海外渡航歴あり
ツツガムシ病;出雲保健所管内より1件報告
日本紅斑熱;出雲保健所管内より1件報告
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・手足口病の流行がなお続いているが、西部で半減し、中部でやや増加した。
・ヘルパンギーナは散発的となり、前年の半数程度の発生で終わった。
・流行性耳下腺炎は西部では今冬より流行が続いており、また勢いを盛り返した。
・麻疹は今月も4名報告され、本年の合計は55名となった。昨年は9名であった。
・百日咳は今月も3名報告され、本年の合計は42名となった。昨年は22名であった。 (泉 記)
  3)眼科定点報告
流行性角結膜炎が8月をピークに徐々に減り、今月は3件のみの報告でした。
  4)性感染症報告
淋菌感染症が5月以降20〜30歳代を中心に多い状態(定点当たり1.2人)が続いています。
  5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は前月中部で特別多かったが、普通の発生となり、東部でやや多かった。
西部は引き続き多い。年齢分布に変化はない。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は東部でやや増加し、特に10歳未満に多かった。
・薬剤耐性力膿菌感染症は4月以降、報告がない。 (泉 記)
2.病原体検出情報(10月月報)
10月に分離同定されたウイルスには口内炎に由来するヘルペスウイルスのみとなっていますが、最近
コクサッキーA10型がヘルパンギーナ、咽頭炎より、新たにコクサッキーA8型が8,9月の咽頭炎から分離
されています。このA8型は数年間隔で散発的に発生しています。
散発下痢症患者からのサルモネラの検出状況
県内の散発下痢患者から分離されたサルモネラは16血清型46株が検出され、最も多いのは、昨年と同様に
7月から10月を中心にS.Enteritidisによる感染症が多くなっています。他の血清型では1〜8月の間に
S.Infantis,S.Typhimurium,S.Paretyhi B,S.Typhiとなっています。


 島根県感染症情報(月報) 10月(10/2〜10/29)