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平成12年9月5日 島根県保健環境科学研究所 感染症情報センター TEL:0852-36-8188 FAX:0852-36-8356 |
8月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
県内の腸管出血性大腸菌患者及び保菌者(無症状)の発生状況 - - 保菌者(無症状) 患 者 発生年 計 O-157 O-26 O-157 O-26 平成12年 47 6 15 8 18
・手足口病が特に中部と西部で中規模の流行となった。一昨年の流行に比べ小さい。3)眼科定点報告
・ヘルパンギーナが全県で流行しているが、昨年に比べ規模はかなり小さい。
・流行性耳下腺炎は全県で中規模の流行が引き続いているが、特に西部で大きい。
・麻疹は中部と西部で7名報告され、3名は1歳未満、1名は10歳代であった。
・百日咳は全県で8名報告され5名は1歳代であった。
・流行性角結膜炎が25名報告され、そのうち中部から20名であった。年齢は20歳以上が中心であった。4)性感染症報告
夏に流行する感染症の1つではあるが、7月比べ2倍に増加した。
・前月とほぼ同じような数で推移しているが、全国的には増加し、若年者への感染に注意を!5)基幹病院報告
・全報告数は43名で、前月の68%に減少した。2.病原体検出情報(8月月報)
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は23例あり、西部で64%を占めた。74%は60歳以上であり、
21%は10歳未満であった。
・ペニシリン耐性は胃炎球菌感染症は3例と少なく、2例は60歳以上であった。
・薬剤耐性緑膿菌感染症は、4月以降報告がない。
コクサッキーA4型は3月下旬以降7月を中心に東部のヘルパンギーナ、上気道炎から分離されています。
コクサッキーA10型は手足口病の主流行ウイルスとして、その他ヘルパンギーナ、上気道炎からも6月上旬に
中部で始まり、中・下旬には東部、西部でも分離されるようになっています。
その他コクサッキーA5(西部)、A6(東部)も手足口病から分離されるようになっています。
県内6総合病院で検出された、主な病原菌を以下にあげます。
MRSA:血液、穿刺液等の患者材料から分離される黄色ブドウ球菌の中でメチシリン耐性菌(MRSA)の割合が
過半数を占めています。
結核菌:4月以降8例から検出されています。
淋菌、クラミジア:性感染症の原因菌として4月以降それぞれ6例、9例検出されています。
島根県感染症情報(月報) 8月(7/31〜9/3)