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平成12年8月21日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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FAX:0852-36-8356

島根県感染症情報(月報) 7月(7/3〜7/30)

7月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
腸管出血性大腸菌:雲南、出雲保健所管内より8例、日本紅斑熱:出雲保健所管内から1例
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・ヘルパンギーナが全県で発生してきた。特に松江保健所管内で多い。
・手足口病も全県で発生してきた。特に出雲、県央保健所管内で多い。
・流行性耳下腺炎は小流行が続いている。地域別には浜田保健所管内でやや多かった。
・水痘は全県で散発に近い状態まで減少した。
・麻疹はなお松江と出雲保健所管内で1歳以上の児に発生している。
・百日咳はなお松江、出雲、益田保健所管内で報告されたが、いずれも1歳未満であった。
・A群溶連菌は全県で散発になった。
・感染性胃腸炎は大きく減少した中で、西部での発生は大きかった。
  3)眼科定点報告
・流行性角結膜炎が中部、西部から13例、急性出血性結膜炎が西部から1例報告された。 年齢区分では20歳以上の成人層が中心であった。
  4)性感染症報告
・4疾患は計30例で、男女ほぼ同数。クラミジアは東部で6例、淋菌は西部で6例と多かった。
  5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は51例あり、西部が40%を占め、地域別には67%が60歳以上である。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は各地域より11例が報告された。6例は70歳以上である。
2.病原体検出情報(7月月報)
無菌性髄膜炎・熱性疾患・上気道炎:コクサッキーB5型ウイルスが5月以降東部を中心に、5年ぶりの 流行となっています。また、コクサッキーB2型ウイルスも散発的に分離されるようになっています。 コクサッキーA4型ウイルスが咽頭炎、一部ヘルパンギーナ からも分離されるようになっています。この4年間連続で流行 しており、罹患年齢が乳幼児にあるのが特徴のようです。 このほかエコーウイルス3型、25型も加わり他種類のウイルスが 関係しているようです。ヘルパンギーナ:コクサッキーA10型、 手足口病からエンテレロウイルス71型も分離されています。 咽頭結膜熱・咽頭炎:主に咽頭炎からアデノウイルス1,2,5, 6,7型が分離され、比較的まれな37型も分離されています。


 島根県感染症情報(月報) 7月(7/3〜7/30)