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平成12年9月1日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
TEL:0852-36-8188
FAX:0852-36-8356

島根県感染症情報(月報) 6月(6/5〜7/2)

6月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

  1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
腸チフス:出雲保健所管内1例、腸管出血性大腸菌:隠岐を除いた県内各保健所管内より16例、
ツツガムシ:雲南保健所管内で1例
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・ヘルパンギーナが全県で発生してきた。特に松江管内で多い。
・手足口病も出雲、県央保健所管内で散発している。
・麻疹は流行とならずにすんだが、なお出雲管内で発生している。
・水痘は西部と中部で鎮静してきて、全県で同規模に小流行している。
・流行性耳下腺炎は県央で流行は鎮静に向かい、松江ではやや多い。
・A群溶連菌は雲南、浜田と益田でやや多い。
・感染性胃腸炎は全体に減少が続いている。県央と浜田は横這いでやや多い。
  3)眼科定点報告
・流行性角結膜炎が中部、西部から11例報告されている。年齢区分では20歳以上の成人層であった。
  4)性感染症報告
・4疾患とも全県で散発的に報告された。全報告数27例のうち10代が6例(22%)を占めた。
  5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は53例あり、県央で40%を占めた。87%は60歳以上である。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は各地域より12例が報告された。58%は70歳以上である。
2.病原体検出情報(6月月報)
6月あるいは最近 型別されたウイルスについて以下に記します。
無菌性髄膜炎・熱性疾患・上気道炎: コクサッキーB5型ウイルスが5月以降東部を中心に県下で大きく 流行しています。このウイルスは例年散発的に分離されますが、 大きな流行としては1993年〜'95年に無菌性髄膜炎の原因とし 分離されています。コクサッキーA4型ウイルスが咽頭炎から分 離されるようになってきました。この4年間連続で流行しており、 罹患年齢が乳幼児にあるのが特徴のようです。
咽頭結膜熱・咽頭炎: アデノウイルス2,6,7型が分離されて いますが、7型が1994年から’98年に咽頭結膜熱として流行が みられています。


 島根県感染症情報(月報) 6月(6/5〜7/2)