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平成12年6月10日 島根県保健環境科学研究所 感染症情報センター TEL:0852-36-8188 FAX:0852-36-8356 |
5月_月報 /週報の月集計データ /STD・基幹定点月報 /全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
コレラ:雲南保健所管内1例 赤痢:松江・雲南保健所管内で各1例2)インフルエンザおよび小児科定点報告
ツツガムシ:2例 梅毒:1例
・麻疹が主に出雲と松江で、19例報告された。ほとんどが1歳以上である。3) 眼科定点報告
・百日咳が全県で散発的に6例報告された。4例は1歳未満である。
・水痘は西部と中部で再燃してきた。雲南、県央と浜田での増加が目立つ。
・流行性耳下腺炎は県央で流行がおき、松江でもやや多い。
・A群溶連菌は全県で小規模の流行となっている。
・感染性胃腸炎は全体に減少しつつある。
・インフルエンザは全く終息した。
・流行性角結膜炎が出雲、浜田から12例報告されている。年齢区分では20歳以上の成人層であった。4)性感染症報告
・性器クラミジアと淋病が散発的に発生し、前者は松江で、後者は出雲と浜田に多かった。5)基幹病院報告
ほとんどが20歳以上40歳未満で、男性が8割を占めた。
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は46例あり、県央で半数、松江で2割を占めた。3分の2は70歳以上。2.病原体検出情報(5月月報)
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は各地域より17例が報告された。半数は70歳以上で、3割強は10歳未満。
無菌性髄膜炎・熱性疾患・上気道炎: コクサッキーB5型ウイルスが5月に入り東部を中心に県下で 大きく流行しています、罹患年齢は1〜3歳が中心となっていますが、5歳以上にもみられています。このウイ ルスは昨年10、11月に散発的な発生がみられていますが、1993年〜'95年には無菌性髄膜炎の原因として 流行しています。
エコー3型ウイルスが東部で4月の咽頭炎から散発的に分離されています。前回の流行は1993年〜'95年 にかけて無菌性髄膜炎、咽頭炎から分離されています。コクサッキーA群ウイルスが分離されるようになって きました(未同定)。
感染性胃腸炎: 4月の下旬にも感染性胃腸炎からロタウイルス、腸管アデノウイルスの検出が続いています。
島根県感染症情報(月報) 5月(5/1〜6/4)